ずるいは「卑怯な手段、不正と言える手段を使うこと」。

ルールなどを破ることだけではなく、多くから見たときに酷いとか、卑怯に感じられるようなときにも使います。

せこいは「悪いと言える行為ではないものの、ある人から見たら好ましくない手段を使うこと」。

ずるいと比べると、客観的に否定できる側面が乏しいことが特徴です。

「ずるい」の意味

ずるいとは、例えばスポーツの試合で不正をして得点をあげたりすることを指し、ルールを破りながら自分または自分の周りの人間らが恩恵を受けるための手段を使うことです。

したがって、ずるいに関してはそれがなぜよくないことか?に関して客観的に説明をすることができる機会が多く、悪いことであると言える場合も多々あるでしょう。

ただ、卑怯と感じられるだけの行為に対しても使われることがあります。

「せこい」の意味

せこいとは、客観的に悪いことであるとは言い切れない行為に関して使われる言葉であり、なぜよくないことなのか?を客観的に説明できないが、ある人から見たときに好ましくないと感じる、醜いと感じる手段を使うことです。

したがって、せこいという言葉が使われたときには、反論をすることも十分に可能であるとも言えるのです。

「ずるい」と「せこい」の用法や用例

「この前の100mのレースで、俺の隣の選手がフライング気味にスタートしてたんだけど、結局見逃されてたみたいで、なんだかずるいなと感じたよ。」

「私の彼氏がデートをしたときの費用をいつも割り勘にしようとするんだけど。

たまには多く払ってほしいなと思うんだけど、いつも均等に分けようとして、せこいなと感じてきたんだ。」

日常の中ではずるいとせこいの差は微妙

ずるいというのは一般的には何がどうダメか?を一応説明できそうな行為に対して使われますが、必ずしもそうではありません。

何がどうダメか?を説明できないせこいという言葉と同じように、ずるいという言葉を使う人も実際います。

したがって、日常の中ではずるいとせこいという言葉はほとんど差がない場合も多く、使う側のさじ加減というケースも多々あるのです。

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