連なるは「連続して続く状態のこと」。
「連続」と言い換えると分かりやすい。
連れるは「同行すること、他人と同じことを行うこと」。
「同行」と言い換えると分かりやすい。
「連」と言う漢字は呉音も漢音も共に「レン」で、訓読みに「つらなる、つれる」という共通性の強い意味があります。
どちらも「つながっている」イメージがあります。
「連なる」は連続して繋がっていること
「連なる」の語源は「人が引く荷車が並んで進んでいる様子の象形文字」ですから「連続している、連なる」意味になります。
使用例は「車が高速道路で連続渋滞している、連結された長い貨物列車、新聞四コマ漫画連載の記録、連勝を続ける横綱、何としても連敗は阻止したい、連鎖反応、連動、連発銃、連射砲、連日の暑さ、連夜、連だこ」などがあります。
「連れる」は付いていくこと
「連れる」は「人と同じことをすること、人に付いていくこと、仲間になること」などになります。
「連なる」と関連があると考えられる言葉です。
使用例は「警察に連行される、合従連合、連座制の適用、阿波踊りの連中、配偶者を連れ合い、連れがいる、連帯感がある、道連れは御免だ、飲み屋の常連、関連事項の連絡、連立政権」などと使います。
「連」について
「連」は様々な意味を持っています。
「連なる、連れる」以外には「連(むらじ)」があります。
「むらじ」は古代日本の大和政権の下での有力者が称したものです。
特に有力なものを「大連(おおむらじ)」と言っていました。
語源の一説には「群主(むれあるじ)」があります。
また、阿波踊りのグループを「連(れん)、連中(れんちゅう)」言います。
他にも、洋紙の数の単位を「1,000枚=連(れん)」と言っています。
「連なる」と「連れる」とは
「連なる」は「連」の訓読みの一つです。
「連続して繋がっている」ことを意味します。
「連続、連結、連載、連勝、連敗、連鎖、連動、連発、連射、連日、連夜」などの言葉があります。
「連れる」は「人についていく、仲間」などの意味になります。
「連行、連中、連座、連れ合い、連れ、道連れ、常連、関連、連帯」などの言葉があります。
大昔には「連(むらじ)」もありました。