漁・ギョは「漁の漢音のこと」。

「漁業」と言い換えると分かりやすい。

漁・リョウは「漁の慣用音のこと」。

「漁場」と言い換えると分かりやすい。

「漁」は呉音を「ゴ」と言いますが、日本では使われていない音になり、漢音「ギョ」と慣用音「リョウ」が現代使われている音になります。

慣用音「リョウ」は「猟・リョウ」を元に日本で作られた音になります。

「漁・ギョ」は漢音の発音のこと

「漁・ギョ」は漢音です。

用例、用法は「漁業組合、漁業権の侵害、漁業法、漁獲高、漁礁を沈める、入漁料、漁利を得る、作業指揮の漁労長、漁夫の利を得る、トロール漁船、棹や網の漁具、延縄や追い込みなどの漁法、銚子漁港」などの言葉があります。

なお、漢音「ギョ」は慣用音「リョウ」と同じ程度使われているようです。

「漁・リョウ」は慣用音の発音のこと

「漁・リョウ」と言う発音は日本で作られたものです。

「狩猟の猟」から作られたと言われています。

動物の狩・狩猟から連想し「魚などの狩」から「りょう」となったものです。

用例や用法は「大漁旗を靡かせる、禁漁が明ける、出漁に大船団、不漁続き、隣国の密漁船群、漁師人生五十年、乱獲によるニシン漁の途絶」などと使います。

「漁」の訓読み、その他

「漁」の訓読みは「すなどる、あさる、いさり」などです。

「すなどる」は魚介類を獲ることを言います。

「漁る(すなどる)、漁る(あさる)、漁火(いさりび)」などと使います。

「漁火」は夜間魚などを船の回りに集めるために燃やしたかがり火のことでしたが、現在は照明に代わっています。

夏のイカ釣り漁船などに見られます。

「漁・ギョ」と「漁・リョウ」とは

「漁・ギョ」は漢音の発音のことです。

「漁」の呉音は「ゴ」ですが、日本語の言葉としては見当たりません。

その代わり、慣用音「リョウ」が使われています。

漢音「ギョ」の使用例は「漁業、漁獲、漁礁、入漁、漁労、漁夫、漁船、漁具、漁法、漁港」などがあります。

「漁・リョウ」は慣用音で「大漁、禁漁、出漁、不漁、密漁、漁師」などがあります。

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