歳・サイは「歳の呉音のこと」。

「歳末」と言い換えると分かりやすい。

歳・セイは「歳の漢音のこと」。

「歳暮」と言い換えると分かりやすい。

「歳」と言う漢字の音はどういうわけか呉音「サイ」が多く使われています。

漢音「セイ」は本来広く普及するはずですが、「歳暮」と言う言葉に僅かながら使用されています。

また、類似漢字の「年」についても成り立ちに少し関連があるようです。

「歳・サイ」は呉音の発音のこと

「歳・サイ」は呉音になります。

「国会議員の給与は歳費、一年間の税収は歳入、年間支出額を歳出」などは国や自治体の税や支出に関係する言葉ですから、漢音の置き換えに馴染まなかったかも知れません。

そのほかに「歳末助け合い運動、歳月人を待たず、俳句の歳時記、天皇陛下万歳、満~歳」などがあります。

「歳」を「年」に置き換えることは難しいようです。

「歳・セイ」は漢音の発音のこと

「歳・セイ」は漢音の発音ですが、呉音からの置き換えはほとんどなく「歳暮」に僅かに残っているようです。

「歳暮」と言う言葉自体は「年の暮、年末」のことで「年末に贈答する習慣」を意味していますが、現在は「中元」と並んでお世話になった人に贈答品を贈る習慣になっています。

ちなみに「中元」は旧暦の7月15日のことで暦の上で上元、下元の中間に位置しています。

「年」と「歳」の互換性

「年」は「禾と千」の組合せです。

「禾」は稲のことを表し、収穫から次の収穫までの一年間を言うようになったと言われています。

「歳」も同じ様な意味があるようです。

「歳と年」は同じ意味になりますが、熟語に使われているものの互換性はあまりないようです。

「歳末と年末」「歳月と年月」は互換できますが、「歳費、歳入、歳出、歳時記、万歳、~歳」などは無理なようです。

「歳・サイ」と「歳・セイ」とは

「歳・サイ」は呉音の発音のことを言います。

「歳費、歳入、歳出、歳末、歳月」などの言葉があります。

「歳・セイ」は漢音の発音のことですが「歳暮」と言う言葉があるのみです。

「歳と年」の成り立ちは少し違いますが、意味は同じになり、一部に互換性があるようです。

「歳末と年末」「歳月と年月」など。

しかし、「歳月人を待たず」と言うことわざは「年月」を使いません。

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