工・クは「工の呉音のこと」。
「細工」と言い換えると分かりやすい。
工・コウは「工の漢音のこと」。
「工業」と言い換えると分かりやすい。
呉音の「ク」はあまり多くなく、多くは漢音の「コウ」が使われます。
「ク」はものづくりや工夫と言う意味になります。
「細工、工夫、工面、大工」などがあります。
「コウ」は何と言っても「工業」と「加工」に使われていることがものづくりと言う意味を表しています。
「工・ク」は呉音の発音のこと
「工・ク」は呉音の発音のことです。
使用例は少なく、「細工を施した、工夫次第、工面に苦労する、大工仕事は基本」などがあります。
仏教用語では「工夫は禅宗では座禅に没頭すること、仏壇製造の職人のことを工部七職と言う」があります。
そのほか、「細工の工程の工数(くかず)、職人の手間のことを工手間(くてま)、人名で「工藤(クドウ)」があります。
「工・コウ」は漢音のこと
「工・コウ」は漢音のことです。
使用例は「工業地帯、加工業、職工、工作機械、食品工場、全工程、図工の時間、小さな工房」などがあります。
そのほか「細工師の工匠、工廠は軍需工場、木工は素材が木、金工は素材が金属、陶工は素材が粘土、石工、日本刀の刀工、名工、商工会議所」などの言葉があります。
「工」は「ものづくり」に関した言葉になります。
「工」の訓読み、その他
「工」の訓読みは「たくみ、わざ」です。
「たくみ」は「巧み、匠」と言う漢字もありますが、意味はそれぞれ「巧妙、名工」と言う意味になります。
「わざ」は「業、技」などの漢字かありますが、それぞれ「なりわい、技量」と言う意味になります。
また、「工」の語源は象形文字で定規の「さしがね」の形からと言われています。
「工・ク」と「工・コウ」とは
「工・ク」は呉音の発音のことです。
使用例は「細工、工夫、工面、大工」などがあり、仏教用語では「工夫、工部七職」があります。
そのほか、「工数(くかず)、工手間(くてま)、人名で「工藤(クドウ)」があります。
「工・コウ」と漢音の発音のことです。
使用例は「工業、加工、職工、工作、工場、工程、図工、工房」などがあります。
そのほか「工匠、工廠、木工、金工、陶工、石工、刀工、名工、商工会議所」などの言葉があります。