「離別」は、人と別れることです。
英語では「separation」で表されます。
「彼は子供の時に母と離別した」は「He was separation from his mother when he was a child. 」です。
「決別」は、きっぱりと別れることです。
英語では「part 」「take leave of」「break with」で表されます。
「別れを告げる」という意味の場合「take leave of」を使います。
「手を切る」という意味の場合「break with」です。
「家族と決別して戦地に赴いた」は「He parted from his family and left for the front. 」です。
「離別」の意味
「離別」は、以下のような意味です。
①人と別れることです。
「別離」と同じ意味です。
②夫婦の関係を断って別れることです。
「離婚」と同じ意味です。
以下のように使います。
親子離別の悲しみ 離別を惜しむ 涙の離別 妻と離別する
☆離の漢字
字義は「はなす」「はなれる」「つく・著」「かかる」「ならぶ」「つらなる・陳」「へる・歴」「あたる・応ずる」「うれい・心配」「まがき・垣根」
「やまなし・梨」「あきらか」「網」「易の卦の名」「ものの形容」です。
解字では、「隹+?」で構成されます。
本来「ちょうせんうぐいす」を表しました。
音形上、「列」「刺」に通じ、「切れ目を入れてはなす」を意味します。
「決別」の意味
「決別」は、きっぱりと別れることです。
「いとまごい」と同じ意味です。
「訣別」とも書きます
以下のように使います。
これまでの自分と決別したい 退廃した生活からの決別 決別を告げる 涙の決別 派閥と決別する 同志と決別する 青春との決別
☆訣の漢字
字義は「わかれる」「秘伝・奥義」「絶つ・断ち切る」です。
解字では、「言+夬」で構成されます。
「夬・かい」の部分は「決」に通じ、「防波堤などがきれる」を表します。
これらにより「今まで共に生きていた者が、離れ離れになる時交わす言葉」を表し「わかれ」を意味します。
※現代表記では「訣」に代えて「決」を使います。
関連語
「一別」は「ひとたび別れること」という意味です。
「一別以来三年になる」のように使います。
「生き別れ」は、本来、一緒に住むはずの者どうしが、生きたまま離れ離れになってしまい、互いに消息不明のまま暮らすことです。
「戦争で親子生き別れになる」のように使います。
「泣き別れ」は、互いの意志に反して、泣きながら別れることです。
「親子の泣き別れ」のように使います。
「生別・せいべつ」は、「生き別れ」の意味の漢語です。
文章語です。
反対語は「死別」です。
「小さい時に母と生別した」「親子の生別」のように使います。
「離別」は 人と別れること、「決別」はきっぱりと別れることです。
「別れ」「別離」「離別」「決別」は、類語です。
「一別」「生き別れ」「泣き別れ」「生別・せいべつ」は、これらの言葉の関連語です。
共通する意味は「一緒にいる人が、何かの事情で離れ離れになる事」です。
「別離」「離別」は、相手が親しい人々で、深刻でやむを得ない場合に用いられます。
「離別」は、「離婚」の意味でも用いられます。
「決別」は、本来「いとまごいをして別れる」という意味でしたが、現在では、今までの仲間(世界)と意志的にきっぱりと永久に別れる場合に用います。
「訣別」とも書きます。