「鳴く」は、鳥・虫・獣が声を出したり音をたてたりすることです。
英語では「cry」「bark」「yelp」「mew」「meow」「moo」「low」などで表されます。
「犬が鳴く」場合「bark」「yelp」を使います。
「猫が鳴く」場合「mew」「meow」です。
「牛が鳴く」場合「moo」「low」です。
「ムーと牛が鳴く音は低くて長い音だ」は「Moo is the long deep sound by a cow. 」です。
「吠える」は、獣などが大きな声で鳴くことです。
英語では「bark」「bay」「how」「roar」で表されます。
「猟犬が吠える」という意味の場合「bay」を使います。
「狼などが吠える」という意味の場合「how」です。
「ライオン・虎が吠える」という意味の場合「roar」です。
「猟犬の吠える声が遠くで聞こえる」は「We can the distant baying of the hounds. 」です。
「鳴く」の意味
「鳴く」は、鳥・虫・獣が声を出したり音をたてたりすることです。
以下のように使います。
猫がにゃーにゃ―鳴く アヒルがガーガーと鳴く カラスが泣くから帰ろう 訓練された犬が公共の場所で鳴くとは驚きだ 鈴虫の鳴き声が好きだ
☆鳴かず飛ばず
人目につくような活躍をしないでいることです。
「病気を得て鳴かず飛ばずの生活を送る」のように使います。
「吠える」の意味
「吠える」は、以下のような意味です。
①獣などが大きな声で鳴くことです。
万葉集(2)に「敵見たる虎が吠ゆると」とあります。
②声高く泣くことです。
また、泣くのを卑しめていう言葉です。
③わめく・怒鳴ることです。
以下のように使います。
番犬が見知らぬ人に吠えた 熊が吠えるのはテリトリーを主張しているから 演壇で吠える そんなに吠えるな
鳴と吠の漢字
「鳴」
字義は「なく・鳥獣のなきごえ」「なる・物が音を発する」「ならす・楽器をならす」です。
解字では、「鳥+口」で構成されます。
字義は「雄鶏がときをつげる」を表し「なく」を意味します。
「吠」
字義は「ほえる」「梵語の『ve』の音訳字」です。
解字では、「口+犬」で構成されます。
これにより「犬がほえる」を表し「ほえる」を意味します。
「鳴く」は 鳥・虫・獣が声を出したり音をたてたりすること、「吠える」は 獣などが大きな声で鳴くことです。
「鳴く」「吠える」「嘶く・いななく」「囀る・さえずる」は、類語です。
共通する意味は「動物が声を出すこと」です。
「鳴く」は、獣・鳥・虫などに広く用いられます。
「吠える」は、虎・犬・ライオンなど大きな声を出す大型の獣に使われます。
※人間が声を出し、涙を流す場合には「泣く」を使います。
☆roar
原義は「動物が吠える」です。
自動詞の意味は「ほえる・うなる」「わめく・どなる」「大笑いする」「轟音をたてる」「とどろく・鳴り響く」です。
「ライオンがうなり声をあげるのを聞いた」は「We heard a lion roar. 」です。