楽・ガクは「楽の呉音のこと。」
「音楽」と言い換えると分かりやすい。
楽・ラクは「楽の漢音こと」。
「娯楽」と言い換えると分かりやすい。
「楽」と言う漢字の呉音漢音は「ガク・ラク」となっている場合もありますから、呉音も漢音も同じと言うことです。
このような例はほかでも多くあり、音が一つや無いものもあります。
「音楽、娯楽」でお馴染みな「楽」ですが、訓の「たのしい」が最も馴染みがあるものかも知れません。
「楽・ガク」は呉音または漢音
「楽・ガク」は呉音としている場合と漢音と同じとしている場合があります。
「音楽、楽器、楽団、楽譜、楽曲、器楽、管弦楽、雅楽、洋楽、和楽、邦楽、行楽、極楽、文楽、能楽」などの言葉があります。
また、「田楽、声楽、猿楽、楽屋」などもあります。
「楽」は鈴またはドングリの糸飾りを鳴らして神事を行ったことが語源と言うことです。
「楽・ラク」は漢音または呉音
「楽・ラク」は漢音としている場合と呉音と同じとしている場合があります。
「楽天家、楽園、楽観視、楽隠居、娯楽、安楽死、快楽、楽焼、楽勝、道楽、気楽」などの言葉があります。
「楽」は旧字で「樂」と書き、音は「ガク・ラク、ゴウ・ギョウ」訓は「たのしい・楽しむ、かなでる・このむ」となります。
ことわざに「苦あれば楽あり」「楽は苦の種、苦は楽の種」があります。
呉音、漢音以外の「楽・ギョウ・ゴウ」は特殊な音読み
「楽」の「ギョウ・ゴウ」と言う音は特殊な音読みになります。
論語の「三楽・サンゴウ」、古典の「楽欲・ギョウヨク」などがあり、「三楽」は益になること三つと損になること三つを上げています。
益は「礼儀・音楽を楽しむ、善行を褒める、賢友が多い」を挙げ、損は「傲慢、怠惰、酒」を挙げています。
「楽欲」は「欲望」のことと言うことです。
「楽・ガク」と「楽・ラク」とは
「楽・ガク」は呉音または漢音のこと、「楽・ラク」は漢音または呉音のことで、区別をしていない場合があります。
「楽・ガク」は「音楽、器楽、管弦楽、楽譜、洋楽・和楽・雅楽、楽譜、楽団」など「音楽関係」の言葉が多くあり、「楽・ラク」は「娯楽、歓楽、楽園、楽勝、極楽、楽隠居」など「楽しい」に由来した言葉が多くなります。