「但し」は、前文を受けて、補足・条件・例外をつけ加える場合に用います。

英語では「but」「however」「provided that~」で表されます。

「~の条件で」という意味に場合「provided that~」を使います。

「喜んで引き受けましょう。

但し、健康が許せばです」は「I will be glad to undertake it, provided that I am well enough. 」です。

「なお」は、さらに付け加えるべきものがあるさまです。

英語では以下のように表されます。

「なお申し添えますが、私と彼とは何の関係もありません」は「Let’s me tell you further that I have nothing to do with him. 」です。

「但し」の意味

「但し」は、以下のような意味です。

①前文を受けて、補足・条件・例外をつけ加える場合に用います。

   竹取物語に「仰せの事はいとも尊し。

ただし、この玉たはやすくえ取らじを」とあります。

②前文を受けて、それに対する疑問・推測を付け加える場合に用います。

以下のように使います。

大人千円、但し6歳未満は無料です 私も投資しよう。

但し条件がある

「なお」の意味

「なお」は、副詞の場合、以下のような意味です。

①「引き続いて変わらず」「元の通り」「まだ」という意味です。

②「やはり」「何といっても」という意味です。

③「そうは言っても」「それでも」という意味です。

④「再び」「元通りに」という意味です。

⑤「その上にまた」「いよいよ」という意味です。

⑥「までに」「さえも」という意味です。

⑦「ちょうど」「あたかも」という意味です。

「猶」「尚」のように書くこともあります。

以下のように使います。

希望者ははがきで申し込んでください。

なお、定員になり次第締め切ります。

 
本日はありがとうございました。

なお、お帰りの際にはお忘れ物のないようにお気をつけ下さい。

関連語

☆provided
原義は「前もって見る」「予見する」です。

他動詞の意味は「物を与える・用意する・供給する・備える」「規定する」です。

「自動車の運転者はスピード違反で罰金を科せられると法規に提起されている」は
「The rule provides that a driver be fined for speeding. 」です。

「代替えエネルギー源で我々の現在の需要を満たすエネルギーはまだ一つもない」は
「None of the alternative energy sources can yet provide enough energy to meet our present demands. 」です。

「但し」は 前文を受けて、補足・条件・例外をつけ加える場合に用いる語、 「なお」はさらに付け加えるべきものがあるさまです。

「但し」「なお」は、類語です。

共通する意味は「前に述べた事柄について補足的な説明を付け加える時に用いる語」です。

「但し」「なお」二語は、多くの場合、一方的な通告の形で用いられます。

「但し」は、前に述べた事柄について条件・制限・例外を付け加える場合に用います。

「なお」は、前に述べた事柄にさらに付け加える場合に用います。

「但し」とは異なり、「なお」は前文と直接関係ないことでも付け加えて述べることができます。

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