「勤める」とは、会社などで働くことをいいます。
一方、「務める」はある役目についてその仕事をするという意味で用います。
会社などで働くならば「勤める」となりますが、もし会社の部署で課長という役割をつとめるという場合には「務める」の字を使います。
「勤める」の意味
「勤める」とは、会社などに通って働く、職場で仕事に従事するという意味があります。
「勤務」「通勤」というように、会社や労働に関係した場合に用いられます。
ほかにも「勤めに出る」のように職につくという意味合いもあります。
また仏道に励む場合や仏事などに奉仕することも「勤める」といいます。
「務める」の意味
「務める」とは、役目を受け持つことや引き受けたことをするという意味があります。
働くという意味ではなく、目的や役割につくことやそれをこなすことを指します。
また、しなければならない事という意味合いもあり、「義務」や「任務」という場合も「務め」になります。
「勤める」と「務める」の用法や用例
勤めるの場合は、「役所に勤める」「勤め先」のように会社や役所などに従事しており、労働に関する場合に使います。
また「お勤めを終える」のように仏道などに奉仕する場合にも使います。
務めるの場合は、「会長を務める」「進行係を務める」など役目を行う場合に使われます。
労働か役目か
「勤める」には労働の意味があります。
職や奉仕など、何かに従事することをいいます。
しかし、「務める」は労働ではありません。
与えられた役目や役割につくということをいいます。
どちらも、何かの仕事をするという意味合いで使われますが、その目的とするところが違います。