多分は「名詞で量が多いこと」。
「多量」と言い換えると分かりやすい。
たぶんは「副詞でほぼ、恐らくと言う意味のこと」。
「ほぼ」と言い換えると分かりやすい。
どちらも「多分」と書き、意味も同じです。
「たぶん」と言う言葉は名詞や形容動詞で使い、副詞でも違う意味として使えるものですが、言葉としては珍しいかも知れません。
「多分」は量の多いこと
「多分」は量の多いことです。
「多分の謝礼を頂き恐縮です」「K国人は御多分に洩れず声が大きくやかましい」」「多分のミネラル分を含んだ自然塩」「車の維持には多分の経費や費用が掛かるものだ」「多分の寄付をする人は奇特な人に違いない」「過分も多いことですが、自分の身にとっては多いこと」「少分は多分の対義語ではなく、わずかなこと」などと使います。
「たぶん」は副詞
「たぶん・多分」とどちらでも書き、「おそらく」と言う意味で使います。
「たぶん~だろう、たぶん~に違いない」などと使います。
似た言葉の「きっと」よりは確度が大きくない場合に使いますが、確度は半々よりは有るようです。
「次の対戦相手にはたぶん勝てるだろう」「たぶん合っていると思うよ」「たぶんそうに違いない」などと使います。
副詞の「多分、たぶん」は推量の多いこと
副詞の「多分、たぶん」も推定する量が多いことで名詞の「多いこと」と共通性があるようです。
後に続く言葉が肯定的であることも「推量が多い」ことになる訳です。
「多分そうなるだろう」「多分会えるかも知れない」と使い、否定的な言葉が付く場合は、「恐らくそうならないだろう」「恐らく駄目かも知れない」と使います。
「多分」と「たぶん」とは
どちらも同じですが、漢字表記の方は名詞や形容動詞として使い、平仮名の場合は副詞として使われていることが多いと思われます。
「多分」は「量の多いこと」で「多分な謝礼、多分なミネラル分、御多分」などと使い、副詞の「多分、たぶん」は「恐らく、ほぼ、大抵」などの意味で使います。
「たぶん」が肯定的な使い方をするのに対し、同義語の「恐らく」は否定的な使い方が多くあります。
「たぶん、大丈夫」「恐らく駄目だ」と使います。