本店は「登記上の本社のこと」。

「登記本社」と言い換えると分かりやすい。

本社は「事実上の本社のこと」。

「事実上本社」と言い換えると分かりやすい。

「本店」と「本社」は似ていますが異なる概念です。

ほとんどの会社は「本店=本社」となりますが、中にはそうではない会社もあるのです。

「本店」とはあくまで登記上の所在地にあるものであるのに対し、「本社」は業務の中心となるものなのです。

「本店」は登記上の所在地にある組織

「本店」と言う言葉は会社として実際に使用していることがありますが、ほとんどの会社は「本社」を使っています。

「本店」に対しての言葉である「支店」は良く使いますが「本社」に対する「支社」は組織が大きくないと使いません。

「本店」は登記では一つでなければならないものですが、もし、業務で「本店」を使う場合には「支店」に相当するものには「~店」と言う言い方をすることがあります。

百貨店などではそのようにしているようです。

「本社」は業務を統括出来る中心となる組織のこと

「本社」はその会社を統括している部署のことを言い、業務の中心となるものです。

普通の会社では一ケ所しかありませんが、大企業では「本社」が複数ある場合があります。

例えば「東京本社、大阪本社、西日本本社、東日本本社、北日本本社」など地域の業務の中心組織として使います。

「本社=本店」が分かりやすいのですが、都合により分けている会社もあるようです。

「本店」と「本社」が異なる場合

「本店」として創業地を登記している場合、会社の発展と共に移転することがしばしば起きてしまいます。

そのたびに登記を変更すれば良いのですが、そのままにしているケースもあり、「本店=本社」とはならなくなっているのです。

その場合は登記事項である「本店所在地」の変更手続きをする必要があります。

しかし、「本店機能」を残し、移転をせずに「本社機能」のみ他に移すことは問題ありません。

「本店」と「本社」とは

「本店」は登記に記された所在地にある組織のことを言います。

その所在地を引き払って別の場所に移転したならば2週間以内に「本店所在地」の変更手続きが必要になります。

「本店機能」を残して、「本社機能」を移す場合は問題がありません。

「本社」は業務の統括地であり、中心となる組織のことです。

登記上の所在地と異なる場合や、複数存在する場合があります。

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