馬子は「人や荷物を運ぶ駄馬を扱う人のこと」「馬曳き人」と言い換えると分かりやすい。
孫は「自分の子のまた子のこと」。
「子の子供」と言い換えると分かりやすい。
「馬子=まご」と「孫=まご」は読みが同じですから耳から聞いただけでは判別できません。
意味が違うため普通は間違えませんが、「馬子にも衣装」を「孫にも衣裳」と間違えることがあります。
「馬子」は駄賃稼ぎをする人のこと
「馬子」は駄馬と言う荷役馬に人や荷物を積み「駄賃」をもらう商いをしている駄賃稼ぎをする人のことを言います。
現在はありませんが、江戸時代などには街道で旅人相手に商売をしていたのです。
どちらかと言うと卑しい身分であった「馬子」に立派な衣装を着せると立派な人に見えたことから、「馬子にも衣装」と言う言葉が生まれました。
「孫」は自分の子のまた、子のこと
「孫」は子の子のことですから、自分から見て二親等に当たる直系になります。
内孫と義理の外孫がいますが、可愛さは変わりません。
事業を継ぐ順位から言えば2番目に相当します。
皇室では男系の孫が特に重要視されます。
長男徳仁天皇陛下に男子がいないため、現在では平成上皇の次男秋篠宮殿下の子である悠仁様が該当しています。
「馬子」と「孫」は語感が同じ
「馬子」と「孫」は語感が「まご」であるため、「馬子にも衣装」と言う慣用句が間違えられています。
「孫」は立派な衣装を着る機会もないので、「孫と衣裳」と言う違和感から「孫にも衣裳」と言う言葉になったのかも知れません。
それでも意味は通じません。
「馬子にも衣装」は「見た目が立派でも中身が伴わない」と言う一種の警句なのです。
「馬子」と「孫」とは
「孫」は「馬子にも衣装」と言う言葉で誤用されているものです。
「まご」が一致していること「違和感」が似ていることなどから間違われています。
現在は存在があるかどうかと言う「馬子」は江戸時代では街道筋で旅人相手の駄賃稼ぎをしていた人達のことです。
そのような卑しい身分の人に立派な衣装を着せると偉い人に見えたことから、「見た目と中身は違う」と言う警句になりました。