暇は「時間を持て余すこと」。
「少しの時間」と言い換えると分かりやすい。
島は「周囲を海に囲まれた狭い陸地のこと」。
「島」と言い換えると分かりやすい。
「暇」と「島」は共通するものが全くありませんが、「ひま」と「しま」で考えると間違い易い言葉になります。
特に、「取り付く島がない」と誤用の「取り付く暇がない」は大変に間違い易い言いまわしです。
「暇」は何もしていない時間のこと
「暇」は何も予定がなく、休んでいる時間のことで、「暇を持て余す」「暇つぶし」「手間暇」などと使います。
「取り付く暇がない」と言う言葉は「暇」と「島」を勘違いした誤用になります。
「ひま」と「しま」ですから、間違いやすくなります。
また、「暇がない=忙しい」ですから、「取り付く暇がない」は「忙しくて構っていられない」と言う意味で使っているのです。
「島」は海に突き出た狭い陸地のこと
「島」は小さなものから大きなものまで千差万別です。
「島=しま」を「暇=ひま」と誤って使う「取り付く島がない」と言う慣用句は、間違えやすいものです。
「取り付く島がない」は「交渉の余地がないこと、相手と話しも出来ないこと、冷たい態度をされること」と言う意味になります。
決して「忙しいため」ではありません。
本来の意味は「海に溺れてもたどり着く島もなく溺れてしまうこと」です。
「暇がない」と「島がない」の違い
「暇がない」は時間が取れないこと、相手が出来ないこと、構えないことを意味します。
「島がない」は頼りとするものがないこと、交渉もできないことです。
どちらも欲しいものがないことでは共通していますから、読みも似ていることなどから誤用してしまうと言うことです。
「相手がこちらに話す機会も与えてくれないこと」が「取り付くスキや時間がない」と考えてしまうのはあり得ます。
「暇」と「島」とは
「暇」と「島」は「取り付く島がない」と言う慣用句使われている言葉です。
「島=しま」を「暇=ひま」と誤用していることで、間違いやすいかつ似た言葉になります。
「取り付く島がない」は「話も出来ない、頼りとするものがない」などの意味が正しく、「取り付く暇もない」は誤用になりますが、「取り付くスキやタイミニグ、時間も無い」と言う意味で使っている可能性があります。