能力は「物事を成し遂げるために必要な力のこと」。
当初から備わっている能力もあれば、身につけた能力もあります。
スキルは「訓練などで身につけた何らかの力のこと」。
基本的には訓練などを通じて、努力によって得た力のことで、当初から備わっていたものについては、スキルという呼び方はしないというのが注意点と言えます。
「能力」の意味
能力というのは、何らかの目的を達成するために必要な力のことです。
能力は自分で身につけたものもありますが、当初から備わっているものも能力と言えます。
つまり、本人が何の努力もしないで持っている力も能力になるのです。
握力を全く鍛えたことがない人でも、一定の握力はあるはずで、その数値がどれだけ低くても能力と言えます。
「スキル」の意味
スキルというのは、訓練などによって身につけた能力になります。
したがって、何もしないで存在している力ではなく、自分の努力によって身につけたものがスキルとなるのです。
練習などをした結果、上手くなったという状況があれば、それはスキルが向上したと言えるわけです。
努力をした結果というのがスキルの定義では重要と言えるのです。
「能力」と「スキル」の用法や用例
「運動能力というのは、生まれた時点である程度決まっているものだよね。
努力によって伸ばすことも可能ではあるけど、生まれ持った能力の差はかなり大きいと思うんだよね。」
「仕事のスキルが最近どんどん身についてきた気がする。
先輩の仕事ぶりを観察したり、分からないことは積極的に質問するようにした結果、仕事に必要なスキルが向上してきたと感じたんだ。」
能力とスキルは定義としては多少の違いしかない
能力は当初から備わっている力、後から身につけた力を含めた概念で、何かを達成するために必要なものになります。
スキルも何かをするときに必要になる力のことですが、基本的には努力によって後から獲得したものなので、能力の定義と結構かぶっていますが、当初から持っていた力は除外される点で、能力とスキルは多少違うということになります。