警戒は「危険なことや災害などが起きるときのために備えること」。
命の危険を感じるような出来事に対して注意を配ることと言えます。
用心は「心を配ること、注意をすること」。
漠然とした注意という意味であり、命の危険を脅かすことへの注意というような、特定の深刻なケースではなく、いろいろな状況で使える言葉と言えます。
「警戒」の意味
警戒というのは、命の危機を感じられるような状況に対して備えること、注意をすることであり、単なる注意をする状況とは意味が全く違います。
特定の状況でのみ使う言葉なので、普段は警戒という言葉を使うシーンはほとんどないでしょう。
よほどの状況が来ない限りは、警戒という言葉を使うのは不適切ということなのでしょう。
「用心」の意味
用心というのは、単に注意をすることや心配りをすることです。
したがって、状況は特に選ばないですけど、いろいろなシーンで使うことができるため、意味が伝わりづらい、真意が分かりにくいということは言えるのです。
深刻な状況でも使えなくはないと言えるので、その際には警戒と用心の差はほとんどなくなると言えるでしょう。
「警戒」と「用心」の用法や用例
「台風がそろそろこの辺にも来るらしい。
だから、警戒しないといけないな。
うちの家は特に古いから倒壊しないかと毎年心配になるよ。」
「家を空けるときには絶対にカギをかけていく。
近所のコンビニに行くだけのときでさえもちゃんとカギをかけて用心しておかないといけないだろう。
1度でも空き巣に入られたらたまらないからな。」
警戒と用心は注意のレベルの差
警戒というのはかなり重大な出来事に対しての注意であり、滅多に起きないようなことを想定している状態です。
したがって、注意のレベルがかなり重いです。
相対的に注意のレベルが低いのが用心で、割と身近な出来事などに対して注意をしている状況なのです。
そういった部分の差というのが、警戒と用心を分けるポイントとなります。