「あくせく」と「せっせと」の違い・意味と使い方・由来や例文

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あくせくは「何かに迫られ物事をせわしく行う様子のこと」。

「せわしい」と言い換えると分かりやすい。

せっせとは「脇目もふらず物事を続ける様子のこと」。

「熱心」と言い換えると分かりやすい。

「あくせく」は余り良いイメージの言葉ではないように感じます。

何か落ち着かない、焦っている印象があります。

「せっせ」は良い印象の言葉に聞こえます。

どちらの言葉も「何かを行っている様子」を表した言葉になります。

「あくせく」は何かに迫られている様子のこと

「あくせく」の語源は中国の「齷齪」と言う言葉で、「歯と歯の間が狭いこと」と言う意味があります。

転じて「何かが差し迫っているので落ち着かない様子、心が狭いこと」などとなりました。

「あくせく」は何かにとらわれて、せわしく行動をする様子のことを言います。

「何をあくせくしているのだ」「あくせくと働いている目的はなんなのだ」などと使います。

「せっせと」は熱心に何かを行っている様子

「せっせと」は熱心にわき目もふらずにある物事に集中して行っていることです。

決して悪い意味ではなく、何か良いことの準備や勉強など良い意味で使います。

「熱心さ、ひたむきさ、集中」などの言葉が似合うようです。

「ゴールデンウィークに海外旅行をするため、せっせと準備に余念がない」「結婚のためにせっせと貯金を続けている」などと使います。

「あくせく」や「せっせと」は行動している様子のこと

「あくせく」や「せっせと」、また、「営々と、コツコツと、淡々と」などは行動の様子のことです。

「あくせく」は気ぜわしいこと、「せっせと」は熱心なこと、「営々と、コツコツと、淡々と」などは長い期間で、継続して行っている様子を表します。

気持ちとしては、「あくせく」は焦っている様子、「せっせと」は楽しんでいる様子、「営々と」などは平常心と思われます。

「あくせく」と「せっせと」とは

「あくせく」は「齷齪」と書き、「歯が狭いこと=差し迫っている様子、落ち着かない様子」で物事を行っていることです。

「せっせと」は楽しい気分で何かを熱心に準備している時の言葉です。

「何をあくせくしているのだか分からない」「せっせと結婚の準備をしているのは楽しそうに見える」「せっせとお金を貯めている」などと使います。

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