さながらは「似ているものを引き合いに出して例えること」。
「たとえ」と言い換えると分かりやすい。
あたかもは「似ているものや状態を比較にすること」。
「比較」と言い換えると分かりやすい。
「さながら」も「あたかも」も「まるで、ちょうど」と同じ様に比較対比できるものや状態を引き合いに話す場合に使われます。
どちらも同じ様に使います。
「さながら」は似ているものを比較対比する言葉
「さながら」は比較対比が可能な良く似たものや状態を引き合いに出すことです。
「さながら」は「さ--ながら」と分けることが出来ます。
「そのような様子と似ている」と言う意味になり、例えば「コオロギの声はさながら携帯電話の着信音の様に聞こえる」「娘は長じた姿は、さながら母の若い頃を彷彿とさせる」「雷の音は、さながら太鼓を叩いているようだ」などと使います。
「あたかも」も「まるで~のようだ」と言う意味
「あたかも」の「あた」は「当てはまる」と言う言葉から出ていて、「当てはまるほど似ている」と言う意味になります。
「鹿児島の開聞岳は、あたかも富士山を思い起こさせる」「物まね歌手はあたかも本物の歌手が歌っているようだ」「蝋人形は、あたかも本物のように感じる」「予選でライバル同士が戦うと、あたかも決勝戦の様になった」などと使います。
「さながら、あたかも」と似ている言葉
「さながら」と「あたかも」は同じ様に使えますが、他にも同じ意味を持つ言葉があります。
「丸で」や「ちょうど」「まさに」「まさしく」などがあります。
「さながら本物だ」「あたかも本物だ」「丸で本物だ」「まさに本物だ」「まさしく本物だ」と使い皆ほぼ同じ意味で使えます。
何かを説明する場合、よく似ているものや状況を引き合いに出すことがありますが、その様な場合に使われる言葉になります。
「さながら」と「あたかも」とは
「さながら」も「あたかも」とは比較対比が可能なものや状況を出すことで、あることをより分かりやすく説明をする言葉です。
「丸で~と同じような」と言う意味に使います。
「東京タワーはさながらエッフェル塔のようだ」「東京タワーはあたかもエッフェル塔のようだ」と使います。
どちらも同じ意味となります。
同様に「丸で、まさに、まさしく」なども同じ様に使います。