伝統は「古くから伝わっている行事や催事、決まった型などのこと」。

「節句」と言い換えると分かりやすい。

しきたりは「古くから行われている決まり事のこと」。

「決まり事」と言い換えると分かりやすい。

旧習は「古くから行われている風習やしきたりのこと」。

「風習」と言い換えると分かりやすい。

「伝統」はいろいろなポジティブな事柄について使われます。

「しきたり」や「旧習」は「伝統」と言えるものですが、すべてがポジティブなものとは限りません。

「伝統」はしきたりや様式、行事などが長く伝えられていること

「伝統」は良い事柄が長く伝えられてきていることを言います。

「良いしきたり、良い様式、良い型、良い行事、歴史」など様々なものがあります。

ポジティブなもの事について伝えられてきたものです。

「統べ」とは「長い糸」のことですから、「長い糸の様に伝わってきた事柄」と言う意味になります。

「学校や会社、団体などの長い歴史」「代々伝わるしきたり」「祭り」「特定の事柄を続けているもの」などが該当します。

「しきたり」は「伝統」の一つ[

「しきたり」は「伝統」ともいえるもので、古くから伝わってきたもので「所作、振る舞い、段取り、様式、型、ルール」などのことを言います。

「村祭りを村人こぞって行うのは村のしきたりだからだ」「地方の葬儀はしきたりに則り執り行われた」「新しいことも良いが、肝心なことはしきたり通りにするべきだ」「しきたりは半ば強制的に伝わってきたかも知れない」などと使います。

「旧習」は古いしきたり

「旧習」は古くから伝わるしきたりやルールのことです。

昔は村単位のことが多かったと思われ、中には意に染まらないルールやしきたりがあったかも知れず、共同農作業の参加をしないことすれば「村八分」などの制裁を受けたかも知れません。

みんなで一斉にある田んぼの田植えをすることは、村の掟のようなもので助け合いとも言えますが、ある人から見れば「旧習」と映り、強制的なルールに反発するかも知れません。

「伝統」と「しきたり」と「旧習」とは

「伝統」は長い歴史や習慣、しきたり、行事などが引き継がれていることを言います。

全国にある「祭り」は良い例で、これからも引き継がれることは間違いありません。

学校や会社も100年を超えるものが多くなっていますし、文化や芸能も続くものになります。

「しきたり」は古くから続くルールや慣習と言ったものになります。

「旧習」も「しきたり」のようなものです。

「伝統」はポジティブなもので「しきたり」「旧習」はポジティブなものばかりとは言えないかも知れません。

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