やわは「打たれ弱いこと、軟弱なこと、か弱いこと」。
「弱虫」と言い換えると分かりやすい。
へたれは「気力に乏しいこと、情けないこと」。
「ダメ」と言い換えると分かりやすい。
「やわ」は気が弱い人に使う言葉です。
自分で使う場合は「私はそんなやわではない」と使います。
「へたれ」は無気力な人や駄目な人に使います。
「やわ」は柔らかいから来た言葉
「やわ」は柔らかいつまり強くない、弱弱しいということから出た言葉で、そのような人やもののことを言います。
自分で言う場合は否定形で使います。
「なんだ、もうばてたのか」「いいえ、私はそんなやわではないです」などと使います。
ものでは「こんなやわな材料では持ちませんよ」「手摺はやわなものではなく頑丈にすべき」とも使います。
「へたれ」は無気力なこと
「へたれ」と言われれば「無気力、未熟、弱気、臆病」などの意味があります。
語源の一つに「へたる」があり、経年劣化で弱くなっていること、疲れて倒れてしまうことなどの意味があります。
もう一つは「屁たれ」から来たと言うものです。
芸能界でも使われている言葉で「一人前でない者」と言う意味になります。
関西では下座の鳴り物を受け持つ売れない落語家のことも言うようです。
「やわ」と「へたれ」は同じようなもの
「やわ」は弱いこと、「へたれ」も弱気なことなどで共通したものがあります。
本来、堅いものが経年劣化で柔らかくなってへたると言うこともあります。
「やわ」と「へたれ」はどこかで繋がっている言葉なのかも知れません。
「そんなへたれでは仕方がないだろう、このやわが」「そんなやわな考えでは、へたれになるぞ」などと使います。
「やわ」と「へたれ」とは
「やわ」は弱弱しい様子のことを言います。
「へたれ」は無気力でダメなことを言います。
「やわ」も「へたれ」も同じ様な感じで使われています。
「やわだからへたれ」「へたれだからやわ」とも言えそうです。
つまり、「弱弱しいから無気力」「無気力だから弱弱しい」と言うことです。
どちらの言葉も相手をさげすむことに使われます。