「筆者」と「著者」と「作者」の違い・意味と使い方・使い分け

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「筆者」「著者」「作者」「著者」は、類語です。

共通する意味は、「ある書物・文章などを書いた人」です。

「筆者」は、ある内容の文章をかいた人。

新聞・雑誌などの事実の報告ではなく、ある主張の部分などを書いている人を言います。

「著者」は、ノンフィクション・学術書・案内書を書いた人を言います。

「作者」は、創作的内容の書物や脚本などを書いた人をいいます。

また、彫刻や絵画などの芸術作品の創作者についてもこのように言います。

「筆者」の意味

「筆者」の意味は、「書画や文章をかいた人」です。

または、「執筆中の本人」を指して言う言葉です。

「~と筆者は考える」「本文の筆者」「筆者の意図を尊重する」「コラムの筆者」のように使います。

類語には、「筆者」「著者」「作者」があります。

共通する意味は、ある書物・文章などを書いた人です。

関連語には、「書き手」「編者」「訳者」などがあります。

「著者」の意味

「著者」の意味は、「書物を書き表した人」「書物を著作した人」「著作者」「著述者」「作者」です。

「著者不明の寓話集」のように使います

◇著作・・・「著者」は「著作者」のことです。

「著作」は、「書物を表しつくること」「著述」です。

また、「その書物のこと」です。

「著作」は、書物に限らず美術や音楽や演劇などの作品を含みます。

「著作に専念する」「著作集」「著作権」「著作物」のように使います。

「作者」の意味

「詩歌」「小説」「脚本」「絵画」「彫刻」工芸などの作品を作る人。

その作品を作った人。

「作者部屋」・・・歌舞伎劇場で作者のいる部屋のことをいいます。

「この小説の作者は、ロマン嗜好である」「作者不詳の詩」のように使います。

◇作品・・・「作者」は、作品を作った人です
「作品」は、芸術活動によって作られたものです。

「文学作品」「交響曲・作品68番」「現代彫刻作品展」のように使われます。

まとめ・ウィリアム・シェイクスピア

ウィリアム・シェイクスピア(1564~1616年)は、英国の最も優れた文学の「作家」と云われています。

彼は、劇作家でもあり詩人でもあります。

英国のルネサンス期を代表する人物です。

彼は、膨大な著作を残しましたが、その内容は、卓越した観察眼から人間の内面を克明に描写しています。

そのため、彼の作品は哲学的であると云われます。

現在でも、哲学や心理学の研究者にとって、彼の作品は貴重な研究素材となっています。

つまり、彼は、著名な作品の「筆者」であり、脚本の「著者」であり、演劇作品の「作者」と云えます。

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