「殺す」と「殺害する」の違い・意味と使い方・使い分け

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殺すは「生き物の命を奪うこと」。

人間の場合には殺人という言葉を使うこともありますけど、殺すという表現に関しては全ての生き物に使うことができます。

殺害するは「殺すことによる害をもたらすこと」。

殺すという意味合いと殺すことが害であるという意味合いを含んでいるのです。

つまり、殺害するというのはより多くの意味を表す言葉と言えます。

「殺す」の意味

殺すというのは、生き物の命を奪うことを意味しており、生き物の対象は特に問われません。

人間でも、それ以外の生き物でも命を奪えば殺すということになります。

しかし、殺すという言葉は、命を奪うことそのものを客観的に表すものであり、善悪の判断などは含んでいないというところに特徴があります。

是非を問うてない言葉ということなのです。

「殺害する」の意味

殺害するというのは、殺すということとそれが害であることを両方含んだ言葉になります。

殺して害を与えるという意味になるので、殺すという客観的な行為とともに、害を与えるものであるという価値判断も含んでいるのです。

殺すということは社会に対して害をもたらすものと一般的には認識されているので、殺害という言葉は普通に使われています。

「殺す」と「殺害する」の用法や用例

「人間にとって脅威となる動物を殺すことは仕方のないことかもしれない。

しかし、生き物の命を奪うことをそう簡単に諦められないというのが正直な気持ちだ。

「人を殺害する事件が起きると、社会不安は広がるよな。

特に事件が起きた現場に近いところに住んでいる人は、この比較に犯人がいるかもしれないと思うだろうし、本当に害をもたらしているな。

殺すと殺害するは同じような意味として使われる

殺すと殺害するは厳密に言えば、意味は異なります。

しかし、実際は細かく区別をされずに使われていると言えるでしょう。

ただ、殺すという言葉は客観的事実のみを表したものと言えますけど、殺害するは殺すという客観的事実の他にも殺すことの是非という部分を含んでおり、害をもたらすという意味を持った言葉なので、そこが大きな違いとなるでしょう。

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