「冒険」と「探険」と「探険」の違い・意味と使い方・使い分け

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「冒険」は、「アドベンチャー」と同じく、「命にかかわるような危険や成功の見込みの少ない事に挑戦し、これをあえて行うこと」をいいます。

「冒険」の類語には「アバンチュール」があります。

これは、特に恋愛に関する冒険をいいます。

「探険」と「探検」は、「未知の分野を実地に探る」という意味です。

二つの言葉は、ほぼ同じ意味です。

しかし、「探険」には危険を冒すという意味が含まれます。

新聞では統一的に「探検」を使います。

「冒険」の意味

「冒険」は、「危険な行為にあえて挑むこと」また、「成功するかどうかわからないことにあえて挑戦すること」を意味します。

類語には、「アドベンチャー」「アバンチュール」がります。

共通する意味は、「危険を冒して物事を行うこと」です。

「アバンチュール」は、特に恋愛に関する冒険をいいます。

「冒険するだけの価値はある」「その企画は冒険だ」「冒険談」「冒険心」のように使われます。

「探険」と「探検」の意味

「探険」と「探検」は、ほぼ同じ意味です。

しかし、「探険」には危険を冒すという意味が含まれます。

新聞では統一的に「探検」を用います。

「探険」と「探検」は、「未知の分野に踏み込み、実地に調べること」をいいます。

また、「危険を冒して実地に探ること」を意味します。

歴史的に見ると、「探険」or「探検」の目的は、多くの場合、領地拡大・資源確保・貿易拡大などの政治的目的を持っていました。

現在では、科学的観測・調査が主な目的となっています。

「洞窟の探検」「アルプス地方の探検家として有名です」のように使います。

「冒険」と「探険」と「探検」の用途

◇「冒険」
「危険な行為にあえて挑むこと」という意味の場合
「冒険するだけの価値はある」「その企画は冒険だ」
「命がけの冒険」「それは冒険にすぎる」
合成語
「冒険小説」・・・主人公の冒険に興味の中心を置いた小説。

「冒険心」「冒険家」「冒険談」「冒険旅行」

◇「探険」と「探検」

「未知の分野を実地に探る」という意味の場合
「無人島を探検する」「未知の国を探検する」
「探検小説」・・・・「冒険小説」と同じ。

探検を題材にした小説。

「南極探検隊」「探検家」

まとめ・南極探検家

アムンゼン(1872~1928年)は、ノルウェーの探検家です。

1911年、初の南極点到達を成し遂げた探検家として有名です。

英国のスコット隊より34日早く南極点に到達しました。

しかし、1928年、イタリアの探検隊の救援のため飛行機で北極海へ出発しましたが、そのまま行方不明になりました。

スコット(1868~1912年)は、英国軍人にして探検家です。

アムンゼンに次いで1912年1月南極点に到達しましたが、帰途遭難し死亡しました。

白瀬矗(1861~1946年)氏は、日本の探検家です。

1910年、南極に向かい大陸に上陸しました。

その時、記念の銅柱を雪中に埋め、その周辺を「大和雪原」と命名しました。

帰国後、輝かしい業績として称賛されました。

昭和21年(1946年)、白瀬は、愛知県西加茂郡挙母町(現・豊田市)の、次女が間借りしていた一室で死去しました。

享年85歳。

弔問する者は少なかったと伝わります。

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