侯は「身分の高い人のこと、または称号のこと」。
「侯爵」と言い換えると分かりやすい。
候は「窺う意味の言葉のこと」。
「天候」と言い換えると分かりやすい。
「侯」は語源では旁に「矢と垂れ的」の意味があり、それに人偏が付くと王を警護する人、重臣、身分の高い人の意味から「称号」となったと言われます。
「候」は「侯」に更に「人偏」の付いた字となり、身分の高い人の様子を「うかがうこと」となりました。
「侯」は身分の高い人・侯爵
「侯」は「身分の高い人に贈られる称号」の意味があり、貴族に贈られる称号の一つの「侯爵」と使われています。
五等爵「公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵」の上から二番目になります。
「王侯貴族という階級がある」「諸侯の人々」などと使い、他に「藩侯は藩主のこと・貴族の治める国をという侯国・君侯は主君の尊称・列侯」などの言葉があります。
「候」は伺うこと
「候」は「身分の高い人の様子をうかがうこと」という意味です。
転じて「何かの様子を見ること、兆し、そうろう」となり、「天候は天気のこと」「気候は季節やその土地の天気傾向」「時候の挨拶」「猛暑の徴候がある」「選挙の候補を応援する」「我が家の居候」「敵の様子伺いの斥候」「富士山測候所は昔話」」などと使われます。
「候」は「侯」から生まれた言葉
「候」は「侯」から生まれた字であるため、非常に似てしまいました。
「侯」+更に「人偏」となり、「人偏」が重複するため、略して「縦棒」としています。
「侯」は身分の高い人の意味が有り、「その人の様子を窺う人」となったものです。
江戸時代の「そうろう」と言う言い方も「候」と書きます。
空模様を窺うことから「天候・気候・測候」などの言葉も生まれました。
「侯」と「候」とは
「侯」は五等爵の上から二番目にあたる「侯爵」のこと、または、「藩主・君主・領主」など「身分の高い人」のことを言います。
「諸侯・侯国・君国」などの言葉があります。
「候」は「侯」からできた字で更に「人偏」を付けたものです。
「窺う・兆し」と言う意味から「天気・天候・兆候・測候・斥候」などの言葉があります。