「注ぐ・そそぐ」と「淹れる・いれる」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「注ぐ・そそぐ」は、水などを流し込むことです。

英語では「Pour on」「water」「sprinkle」で表されます。

「植木に水を注ぐ」は「water the plants」です。

「そんなことをしたら火に油を注ぐようなものだ」は「That would be like adding fuel to the flames. 」です。

「淹れる・いれる」は、湯をさして飲み物を作る行為です。

英語では以下のように表されます。

「茶を淹れる」は「make tea」です。

「注ぐ・そそぐ」の意味

「注ぐ・そそぐ」は、以下のような意味です。

<自動詞の場合>
①水が流れとなって海などに入り込むことです。

②細かい粒子状のものがとぎれなく降りかかることです。

<他動詞の場合>
①水などを流し込むことです。

降りかけることです。

②途切れなく浴びせかけられることです。

③涙を流すことです。

涙を落とすことです。

④じっと見ることです。

またそのような見方で注視することです。

⑤一つの物事に精力や愛情を傾けることです。

「傾注する」と同じ意味です。

以下のように使います。

湯を注いでご飯をかきこむ 如雨露で花壇に水を注ぐ
聖水を注いで洗礼をする 火に油を注ぐ

「淹れる・いれる」の意味

「淹れる・いれる」
湯をさして飲み物を作る行為です。

茶の葉などに湯を注いでお茶などの液を作ることです。

以下のように使います。

客のために茶を淹れる ハーブティを淹れる コーヒーを淹れる ココアを淹れる

<makeとpour>
「pour」の原義は「注いで清めること」です。

他動詞では「ついでやる」「注ぐ」「移す」などの意味があります。

「淹れる」は、「湯をさして飲み物を作る行為」なので、「注ぐ」行為よりも「茶やコーヒーを作る」という行為に重点が置かれています。

そのため、英語では「make」を用います。

<注・淹の漢字>

「注」
字義は「そそぐ」「付ける」「投げる・投げうつ」です。

解字では、「水+主」で構成されます。

「主」の部分は「とどめる」を表します。

これらにより「水をたくわえとどめるためになすこと」を表し「そそぐ」を意味します。

また、「次々に連ねる」という意味も表します。

「淹」
字義は「ひたす」「久しい」「とどまる」「敗れる・決壊する」「広い」です。

解字では、「水+奄」で構成されます。

「奄・えん」の部分は「おおう」を表します。

これらにより「物を水で覆う」を表し「ひたす」を意味します。

「注ぐ・そそぐ」は 水などを流し込むこと、 「淹れる・いれる」は、 湯をさして飲み物を作る行為です。

「注ぐ・そそぐ」「淹れる・いれる」は、類語です。

共通する意味は「器に飲み物や食べ物を入れること」です。

「注ぐ・そそぐ」は、「液体を流し込む」という意味です。

一般に使われます。

「淹れる」は、茶などを飲めるように調える場合に使います。

water
他動詞の場合、「水をかける・水をまく」「水を飲ませる・給水する」「灌漑する」「水で薄める」「波紋をつける」「水増しする」などの意味があります。

「water」は「注ぐ」という意味でも用いられます。

「芝無に水をまかなければなりませんよ、とても乾燥しています。」

は「You must water the garden, it’s very dry. 」です。

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