延は「延ばすこと」。
「延長」と言い換えると分かりやすい。
廷は「こと」。
「宮廷」と言い換えると分かりやすい。
「延」は「延ばす・広がる・遅れる」などの意味になります。
「延」は距離や時間、予定などを引き延ばすことです。
「廷」は「延」と字面が似ている文字になり、語源では「宮廷の中庭」の意味があります。
「庭」の原字となっています。
「延」は「延ばす」意味
「延」は「延ばすこと」という意味を持ちます。
「五輪は翌年に延期になった」「工事は大幅に遅れ、完成が延期となる」「線路は先まで延長された」「延長コードを買う」「延命処置は最後の手段」「伝染病の蔓延」「延滞税をしっかり徴収された」「試合は雨天順延となる」「延べ人数はどれぐらい」「通勤の遅延証明書」「鉄の延性」などと使います。
「廷」は中庭のこと
「廷」は語源では宮廷の中庭のことを言います。
転じて「公の仕事を司る場所・官庁」となり、「宮廷」や「朝廷」「法廷」と使われます。
「宮廷は天皇など国王が住む場所のこと」、宮廷の類語には「宮城・御殿・王宮・宮中・皇居」などがあります。
「廷」はまた、「庭」の原字でもあります。
「庭」は「建物を表す部首の广 (まだれ)」に「廷」を合わせた漢字になります。
「延」と「廷」はよく似ている漢字
「延」と「廷」はよく似ている漢字になります。
しかし、間違えて書くことはほとんどないと思われます。
同じ「延にょう」であり旁の形も似ていること、旁の画数も5画のものと4画のものと似ていることで字面が似てしまうのです。
「延にょう」は建物を表し「建物・建築の建、水廻りの廻、他に廸、廼、廷」などの漢字があります。
「延」と「廷」とは
「延」と「廷」とは意味が全く異なり間違えて使うことは無いのですが、「字面」が非常に似ている漢字になります。
偏が同じ「延にょう」であり、旁も似た形で画数も近いものになります。
「延」は「延期・延長」など「延ばすこと」、「遅延」「延滞」「順延」など「遅れること」などの意味があります。
「廷」は語源の宮殿の「中庭」の意味が転じて「朝廷・宮廷・法廷」などと使います。