風景は「人間が鑑賞の対象とするあらゆるもの」。
人間が鑑賞の対象とすることができるものならば、何でも風景となります。
風景と言えるものの中には、かなり多くのものが含まれているのです。
景色は「人間が鑑賞の対象とする自然のこと」。
鑑賞をするために眺めることが可能となるもののうち、自然に限定しているのが景色なのです。
「風景」の意味
風景というのは、人間が鑑賞の対象にすることができるものすべてを含む概念です。
海や山などの自然だけではなく、街並みそのものや建物などの人工物も含みます。
したがって、ありとあらゆるものが風景となりうるので、素敵な状況があるなと感じたときには風景という言葉を使っておけば、特に間違いはないということになります。
「景色」の意味
景色というのは、人間が鑑賞の対象とするものの中でも、特に自然に限定した用語になるのです。
海や山は特に代表的ですが、素敵な状況を感じたときにその対象が自然だったときには、風景という言葉も使えますが、景色という言葉を使った方がより丁寧ということになります。
しかし、使い方には注意が必要ということは言えるのです。
「風景」と「景色」の用法や用例
「素敵な風景があったから写真に収めておこうと思う。
滅多に見られないような素敵な橋で、ここまで綺麗で大きな橋は初めて見たから忘れたくないんだ。
」
「海がそばにある家に引っ越してきたが、ここから眺める景色というのは本当に自然に溢れている。
都会に住んでいた頃には感じられない、貴重な体験ができて本当に良かったと思っているんだ。
」
風景と景色は混同しやすい面がある
風景と景色という言葉は、どちらも人間が鑑賞の対象にできるような特定の状況に対する言葉で、似たような言葉なので、意味を区別できないで使っている人はかなり多いでしょう。
風景の方が対象範囲が広くいろいろな機会で使えるので間違いが少ないはずです。
景色は自然しか対象にできないので、その点を知っておかないと間違える言葉です。