「つて」と「縁故」と「コネ」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「つて」は、自分の希望を達成するための手がかりです。

英語では「a connection」で表されます。

「有力なつてがあってその会社に就職した」は「He had influential connection and got job in the firm.」です。

「縁故」は、血縁・姻戚などの縁続きの人のつながりです。

英語では「relationship」「a relative」「a relation」で表されます。

「縁故採用された」は「I got my job through personal connects.」です。

「コネ」は、物事をうまく運ぶのに役立つ人間関係です。

英語では「powerful connection」「influence」で表されます。

「あの会社にはコネがある」は「I have connections in the firm.」「I have influential friends in the firm.」です。

「つて」の意味

「つて」は、以下のような意味です。

①自分の希望を達成するための手がかりです。

「手蔓」と同じ意味です。

②人の話です。

「人づて」と同じ意味です。

源氏物語(若菜上)に「つてに承れば」とあります。

③物のついでです。

源氏物語(椎本)に「つてに見し宿の桜を」とあります。

以下のように使います。

つてを求める つてを頼って上京する つてをたどる

「縁故」の意味

「縁故」は、以下のような意味です。

①血縁・姻戚などの縁続きのことです。

「つづきあい」と同じ意味です。

②人と人とのかかわりあいです。

故あっての人のつながりです。

「つて」と同じ意味です。

③理由・根拠のことです。

以下のように使います。

親の縁故で就職する 縁故疎開 縁故地 縁故米
縁故採用 縁故をたどる 縁故者

<その他の類語>
「手蔓・てづる」は、自分の目的をはたす上で、役立つ人と直接つながりのない場合にも用いることができます。

一方、「つて」「縁故」「コネ」は、直接つながりのない場合にはあまり用いません。

「コネ」の意味

「コネ」は、「コネクション」の略です。

物事をうまく運ぶのに役立つ人間関係です。

以下のように使います。

あの会社にはコネがある コネをつける

<関連語>
「人脈」は、社会に於いて、同系統・同系列と目される個人的つながりをいいます。

多くの場合、政界・財界・学会などで用います。

「人脈をたどる」「政界に強力な人脈を持つ」のように使います。

「つて」は 自分の希望を達成するための手がかり、「縁故」は 血縁・姻戚などの縁続きの人のつながり、「コネ」は 物事をうまく運ぶのに役立つ人間関係です。

「つて」「縁故」「手蔓・てづる」「コネ」は、類語です。

「人脈」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「自分の目的を達成しようとする際に、頼りにできるような人とのつながり」です。

「つて」「縁故」は、「つてをたどる」「縁故をたどる」のように人とのつながりを自分中心に考えて広げていく表現に使われます。

一方、「手蔓・てづる」「コネ」は、そのような表現の場合あまり使われません。

「縁故」は、特に血縁・姻戚関係のつながりをいいます。

目的にために新たにつながりを作る場合には、もっぱら「つて」「コネ」を用います。

「コネ」は、「コネクション」の略です。

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