陥は「深みに落ちること」。
「陥落」と言い換えると分かりやすい。
嵌は「深みにはまること」。
「陥る」と言い換えると分かりやすい。
「陥」と「嵌」は「深みに落ちること、はまって抜けられないこと」を意味します。
どちらも似たような意味を持つ漢字になります。
語源は「陥」は「丘が落ち込むこと」で「おちいる」、「嵌」は「山の間に何かを入れること」で「はまる」となります。
「陥」は穴に落ちること
「陥」は「穴におちいること」です。
用法では「ようやく要衝を陥落した」「日本軍のシンガポール陥落」「道路が陥没した」「カルデラ湖は火山の陥没でできたもの」「人間性に欠陥がある」「欠陥だらけの住宅だった」「穴に車が陥入した」「高齢者の嵌入便は大変だ」「九星気学で言う陥入現象はネガティブなこと」などと使います。
「嵌」はスッポリ陥ること
「嵌」はスッポリ穴に落ちて抜けられないことです。
「入れ物と蓋がピッタリと嵌合した」「嵌合具合がしっくりしない」「金象嵌を施した工芸品」「貝の螺鈿象嵌は美しい」「象嵌細工」「マージャンの嵌張(かんちゃん)待ち」「この役が嵌り役になった」「建築用語の嵌め殺し」「指輪を嵌める」「マンホールに嵌った」「深い穴に嵌ったら簡単には出られない」などと使います。
「陥」も「嵌」も「穴に落ちる」意味
「陥」も「嵌」もどちらも「穴に落ちる」という意味を持ちます。
「陥」の方は意味がやや広く、「陥没・陥落・陥入」などの言葉がありますが「嵌」は「穴にはまる」意味が強く、熟語は「象嵌・嵌合・嵌張」ぐらいしかありません。
語源的には山間などへこんだ場所、穴、間などに何かを入れる、差し込むという意味があります。
「陥」と「嵌」とは
「陥」と「嵌」とは同じような意味を持つ漢字です。
「陥」は「おちいる」で「嵌」は「はまる」です。
「穴におちいる」「穴にはまる」という意味があります。
「陥」は熟語で「陥没・陥落・陥入」などと使い、「嵌」は「嵌合・象嵌・嵌張」と使います。
また、「指輪を嵌める、マンホールに嵌る、井戸に嵌る」などとも使います。