お歳暮とは、お世話になった方に感謝の気持ちを込めたり、これからも宜しくお願いしますといった気持をこめた贈り物を送るのがお歳暮です。
もともとお歳暮は以前お世話になった方などに送るのが一般的でしたが、最近では社会生活や取引先など仕事などでお世話になってる方、またお世話になった方、友人・知人や親族に送るようなお歳暮へと変化してきています。
お歳暮を送る時期や由来、意味などをご紹介していきます。
1・お歳暮の由来と意味
お歳暮とはもともと「年の暮れ」という意味を表わす言葉で、昔は毎年年の暮れになるとその年一年お世話になった方に贈り物を持ってまわる習慣ができ、このことを歳暮回りというようになっていき、いつしか贈答品を「お歳暮」と呼ぶようになりました。
2・お歳暮の習慣
お歳暮はお正月に家々で飾る「年神様」の信仰に基づくもので、先祖を敬い新しい都市の豊作を祈るためのお供え物を年末のうちに配り歩いた習慣が現代に伝わっているお歳暮の始まりなのです。
3・お歳暮を贈る時期
地方によって異なります。関東と関西でも異なり、一般的な時期としては12月上旬~12月20日あたりですが、最近では時期を早めて贈る方も増えており12月に入るとすぐ贈るといった傾向にあります。しかし、贈る物によっては年末ギリギリに贈るなどといったこともあります。
4・お歳暮を贈る相手
必ずしもお歳暮を贈らなくてはいけないという決まりはなく、感謝の気持ちなどをこめて贈りたい方に贈るというのが大事です。
例としまして次の方々が挙げられます。
いつもお世話になっている会社の方、結婚している場合はお互いの両親または祖父母、親戚、お礼の気持ちを表したい知人・友人などです。ですが中には会社としてお歳暮の受け取りを禁止している所もあるので、贈る前に確認をしてください。
5・喪中の方へのお歳暮
お歳暮には感謝の気持ちが込められていて、またその気持ちを表す意味がありますので贈り手、受け取り手のいずれかが喪中でも問題はないのですが、初七日が終わらないうちや、法要の日に持参するなどは避けてください。
6・お歳暮の選び方
相場はだいたい3,000円~5,000円と言われており、贈る物も儀礼的ではなく喜ばれる物が良いのですがどんな物を贈ればいいのか例を出してご説明します。
まず贈る相手の家族構成などをチェックし、お子さんがいる家庭ではお子さんも大人も食べられるお菓子や、ご主人がお酒好きならお酒の肴になるような物、ご両親と同居している方に贈る場合世代を問わずに喜ばれる物、大家族にはみんなで分けられる数がたくさん入った物など贈ると喜ばれます。また季節感も取り入れると良く、冬においしい食材や、鍋の材料、お正月のおせち料理に使われる伝統的な食材(新巻鮭、数の子など)、冬に温まる入浴剤、熱燗がおいしい日本酒などがあります。
ですが相手の家族構成や好みがわからないときは無難なもので、保存がきく調味料、お茶や海苔などの消耗品、石鹸などです。
最後に
お歳暮は知っているが時期や贈り物が分からないという方も多くはないと思いますが、この記事を見て少しでもお歳暮について興味など沸いたらいいなと思います。