「不全」と「不能」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

不全は「あるものの機能が十分に働かないこと」。

「不十分」と言い換えると分かりやすい。

不能は「あるものの機能が全く働かなくなること」。

「不可能」と言い換えると分かりやすい。

「不全」は十全でないこと、不十分なことを言います。

特に医学的に使われる言葉です。

「不能」はある機能が全く働かなくなることを言います。

「不全」は不十全のこと

「不全」は不十全、不十分なことです。

ある機能が完全に働かなくなる状態のことで、特に医学的に使われます。

例えば「腎不全、肝不全、新不全」などと使います。

十全は十分に機能していること、十分は完全に満たされていることです。

「不全」は機能が衰えて、十分な働きができなくなっている状態で進行すれば命に関わります。

「不能」は不可能なこと

「不能」は「不全」より深刻で機能が全く働かないことです。

「制御不能」という言葉もあり、「不能」は「不可能」という意味で使います。

「~ができないこと」ですから、「解決不能」「再起不能」などと使います。

他にも「予想不能、性的不能、再建不能、修復不能」などの言葉があります。

「あなたの説明は理解不能だ」「遊覧船はエンジンが故障して運航不能になった」などと使います。

「不全」より「不能」が一般的な言葉

「不全」は医学用語としては良く使われますが、一般的ではありません。

「不能」は「不可能」のことですから、一般的に使われます。

世の中には不可能なことが結構あるものです。

その場合に「不能」は「不可能」の場合に良く使われています。

「不可能」というより縮めた「不能」が使いやすいのです。

会話で使われ、文章では比較的「不可能」が使われています。

「不全」と「不能」とは

「不全」はある機能が十分に働かなくなることを言います。

特に医学用語で「腎不全、肝不全、心不全」などと使われます。

「不能」はある機能が全く働かないことで「不可能」の代わりにも使われます。

「予測不能、管理不能、理解不能、性的不能」などと使います。

意味としては「不可能」という意味のため、「不全」より一般的に使われています。

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