インサイダー取引は「内部者が知りえた情報をもとに株を不正に行う取引のこと」。
「不正取引」と言い換えると分かりやすい。
不正取引は「株価操作を行うこと」。
「株価操作」と言い換えると分かりやすい。
「インサイダー取引」はどの企業でも起こりえる問題のため証券取引等監視委員会がチュックを行っています。
株式相場などに不振な動きがあれば調査を行うのです。
「インサイダー取引」は内部情報の不正利用
「インサイダー取引」は例えば、企業の増資が行われたときに発表前に大量の不自然買い取引があると疑惑を持たれます。
内部者の関係者であれば増資のことは分かりますから、そのような関係者しか知りえない内部情報を漏洩することや自分で株を仕込むことは禁止されるのです。
会社の業績に関する情報も同じで、良いか悪いかがわかれば有利な取引ができるのです。
「不正取引」はインサイダーだけではない
「不正取引」は「インサイダー取引」だけではありません。
相場を思い通りの方向にする株価操作も同じことです。
具体的には見せ玉や買いあがり、売り崩し、仮装売買などいくつかの手口があります。
また、風説の流布と言って虚偽の情報を流して相場の変動を引き起こすものです。
他にも仮名取引などもあります。
証券会社では日々監視が行われ不信な取引の発見を行っています。
証券会社ぐるみの「不正取引」もある
令和4年3月に告発された事件がありました。
SMB日興証券株式会社による会社ぐるみと言われる不正があったのです。
会社法人と7人の社員が証券取引等監視委員会から「金融商品取引法違反(安定操作)」で告発されました。
株価安定を意図して株の大量売買を行ったものです。
5社の上場株について終値が前日より大幅に下落することを回避する目的があったとされます。
「インサイダー取引」と「不正取引」とは
「インサイダー取引」は内部関係者しか知りえない情報を発表前に知り、事前に株の売買をすることで莫大な利益を得るものです。
企業の増資情報や業績修正など相場に影響がある情報のことです。
「不正取引」は「インサイダー取引」を含め、相場の操作を意図的に行うことです。
「見せ玉・買いあがり・売り崩し」などいくつかの手口があります。
証券会社ぐるみの事件も最近発覚していますが、証券会社は日々チェックをしているのです。