がめるは「人のものを盗むこと」。
「窃盗」と言い換えると分かりやすい。
がめついは「欲の深いこと、無理をすること」。
「強欲」と言い換えると分かりやすい。
どちらも「がめ」が付く言葉ですが、一説ではスッポンの「かめ」からと言われています。
食いついたら離さないというスッポンはイメージとしてはピッタリのものです。
「がめる」は無断で自分のものにすること
「がめる」はあまり使わない言葉になりましたが、欲が強く人のものも自分のものにすることです。
「自分のものは自分のもの、人のものも自分のもの」と言う考えの国が世の中に存在して、あちらこちらで紛争を引き起こしています。
「どさくさに紛れて、食べ物をがめてきた」「暴動で商店が破壊され商品をがめている人がいた」などと使います。
「がめつい」は強欲のこと
「がめつい」と言う言葉も「がめる」から来ていると思われます。
菊田一夫の「がめついやつ」と言う戯曲で広まった言葉です。
金銭に強欲でケチなこと、抜け目がなく、世渡り上手な人を描いていました。
「なんとがめついやつなのだ」「マージャンでがめつい手を作っていた」「がめついはケチのことなので批判的な言葉になる」などと使います。
「がめる」はぬすむこと、「がめつい」は金に汚いこと
「がめる」も「がめつい」も品の良い言葉ではありません。
「人のものを盗む」や「金に汚い」と言うマイナスイメージの言葉だからです。
「自己中心的」なことをする人ですから、嫌われるのです。
「あんながめついやつとはもう付き合いたくないな」「なんでもがめてくる廃品回収のおじいさんがいた」「がめつさは積極性なので見習う点はあるかも知れない」などと使います。
「がめる」と「がめつい」とは
「がめる」は「人のものでも取ってきてしまうこと・盗むこと・自分のものにしてしまうこと」などです。
「がめつい」は「金に汚い・強欲だ・ケチだ・身に余る大きいことをする」などの意味になります。
世の中にはそのようなことを平然と行う人や国家の指導者たちも存在していることを忘れてはなりません。
独裁者は総じて強欲な面を持ち、侵略を行うものです。