「実感」と「痛感」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「実感」は、実物に接して起こる感じのことです。

英語では「actual feeling」で表されます。

「大学生の実感がわかない」は「I don’t really feel yet that I am college student.」
「It hasn’t really registered yet that I am college student.」
「It hasn’t hit me yet that I am college student.」です。

「痛感」は、心に強く感じることです。

英語では「feel keenly」「become keenly aware」「realize keenly」で表されます。

「この失敗で日頃の練習の大切なことを痛感した」は
「This failure brought home to me how important daily practice was.」
「This failure made me realize keenly how important daily practice was.」です。

「実感」の意味

「実感」は、実物に接して起こる感じのことです。

現実の物事に接することで得られる感じをいいます。

また、実際に経験しているかのような生き生きした感じをいいます。

以下のように使います。

聞いただけでは実感に乏しい 子育ての大変さを実感する 異郷を実感する
責任の重さを実感する まだ受賞の実感がわかない 実感がわかない 話に実感がこもる

「痛感」の意味

「痛感」は、心に強く感じることです。

身にしみて感じることです。

ひどく心にある事を感じることです。

甚だしく心に感じることです。

以下のように使います。

技術革新の必要を痛感する 体力のなさを痛感した
責任の重さを痛感する 勉強不足を痛感する 力不足を痛感する

<感の漢字>
字義は「かんじる」「うごかす」「まどわす」「かんじ」です。

解字では、「心+咸」で構成されます。

「咸・かん」の部分は「大きな威圧の前に声を出し切る」を表します。

これにより「人の心が大きな刺激の前に動く」を意味します。

<実・痛の漢字>

「実」
字義は「みちる」「みたす」「みのる」「み」「とみ」「まこと」「まことに」です。

解字に於いて、金文では「宀+貝+周」で構成されます。

「周」の部分は「いきわたる」を表します。

これにより「屋内の財貨がゆきわたる」を表し「みちる」を意味します。

「痛」
字義は「いたむ」「いたみ」「いたましい」「いたい」「いたく・はげしく」です。

解字では、「?+甬」で構成されます。

「甬・とう・よう」の部分は「つきぬける」を表します。

これにより「体を突き抜けるような痛み」を意味します。

「実感」は 実物に接して起こる感じのこと、「痛感」は 心に強く感じることです。

「実感」「痛感」は、類語です。

共通する意味は「心に感じること」です。

「実感」は、現実のものとしてそう感じることです。

心からそう感じることをいいます。

また、実際に接しているような感じをいいます。

「痛感」は、身にしみて強くそう感じることです。

多くの場合、あることをきっかけにして、強く心に感じるようになることを言います。

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