耳を澄ませるは「特定の何かを聞こうとして耳に神経を集中させること」。
自然と何かを聞くのではなく、意図して何かを聞こうとする体制をとることを耳を澄ませると言うのです。
耳をそばだてるは「特定の何かをよく聞くために注意を向けること」。
音がする方に注意を向けて聞くという意味になりますが、状況としては耳を澄ませるとほぼ同じであり、区別するのは困難と言えるでしょう。
「耳を澄ませる」の意味
耳を澄ませるとは、特定の何かを聞こうとして耳に神経を集中させることです。
聞き逃してはいけないと感じるようなものに対して使用していくので、かなり神経を集中させるようなシーンで使っていく言葉と言えるでしょう。
耳を澄ませるという表現はかなり有名なものであり、実際に使ったことがある人はかなり多くいると思われます。
「耳をそばだてる」の意味
耳をそばだてるとは、特定の何かをよく聞くために注意を向けることです。
注意を向けるとはなっているものの、これも結局は神経を集中させるという意味があるので、耳を澄ませると大差ない状況と言えるでしょう。
耳を澄ませると比べると、こちらはややマイナーと言えるかもしれませんが、意味はしっかりと覚えておいた方がいいです。
「耳を澄ませる」と「耳をそばだてる」の用法や用例
「この地で耳を澄ませると、小鳥の鳴き声がよく聞こえてくるんだ。
普段の都会での生活においては、小鳥の鳴き声を聞く機会なんてまずないだろう。
そういう意味では非常に珍しい光景だよな。」
「近くで見知らぬ2人が会話をしているんだが、耳をそばだててみると、ただならぬ雰囲気に感じられるな。
かなり激しい口論といった感じだ。」
耳を澄ませると耳をそばだてるはほぼ同じ意味
耳を澄ませると耳をそばだてるに関しては、どちらも耳に神経を集中させる、注意を向けるという意味であり、何かをよく聞こうとする行為と言えます。
基本的に意味の違いはほぼ存在せず、同じような場面で両者は使用していくことが可能です。
だから、特に区別するポイントはなく、それぞれは好きな方を使っていくと良いと言えます。