「枕元」と「枕上・まくらがみ」と「枕頭・ちんとう」は、寝ている人の枕のそばを意味します。

「枕元」は、一般的に使われますが、「枕上・まくらがみ」と「枕頭・ちんとう」は、特別な場合に使います。

「枕上・まくらがみ」は、「枕上に立つ」のように使い、霊的なものが現れたことを意味します。

「枕頭・ちんとう」は、「枕頭の書」のように使い「愛読書」を表します。

英語では「one’s bedside」「by one’s pillow」「at the head of one’ bed」で表されます。

「枕元」の意味

「枕元」は、寝ている人の枕のあたりのことです。

寝ている人の枕のそばです。

「枕上」「枕頭」と同じ意味です。

「災害に備えて枕元に懐中電灯を置く」のように使います。

<枕・元の漢字>

「枕」
字義は「まくら」「枕を敷く」「臨む」「車の後部の横木」です。

解字では、「木+?」で構成されます。

「?・いん」の部分は「人が頭の下に敷くまくらの形」の象形です。

これにより「木製の枕」を表します。

「元」
字義は「もと・根本」「はじめ」「第一」「かしら」「人民」「年号」「天」「大きい」「善い」「王朝の名前」です。

解字では、冠をつけた人の象形です。

「かしら」を表します。

「枕上・まくらがみ」の意味

「枕上・まくらがみ」は、寝た枕のあたりのことです。

「枕元」「枕辺」と同じです。

源氏物語(夕顔)に「おどろおどろしく踏みとどろかす唐臼の音も枕上とおぼゆる」とあります。

徒然草(53)に「親しき者、老いたる母などが、枕上に寄りゐて泣き悲しめども」とあります。

「亡くなった祖母が枕上に立った」のように使います。

<上の漢字>
字義は「うえ」「君・天子・主上」「ほとり・かたわら」「尊ぶ」です。

解字では、指事です。

甲骨文字では「基準線の上に短い横線」で表します。

篆文(書体の一種)では「基準線の上に縦線」を書いて「上」を意味します。

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「枕頭・ちんとう」の意味

「枕頭・ちんとう」は、「枕元」「枕上」「まくら辺」のことです。

「枕頭の書」は、「愛読書」のことです。

「これは父の枕頭の書です」のように使います。

<頭の漢字>
字義は「あたま」「ほとり」「ものを数える語」「名詞にそえて語勢を助ける助字」です。

解字では、「頁+豆」で構成されます。

「頁」の部分は「かしら」を表します。

「豆」の部分は、「頭の部分の大きい高坏(たかつき)」の象形です。

「あたま」「かしら」を意味します。

「枕元」と「枕上・まくらがみ」と「枕頭・ちんとう」は、「寝ている人の枕のそば」を意味します。

「枕元」は、一般的に使われ、 「枕上・まくらがみ」は、「枕上に立つ」のように使い、霊的なものが現れたことを意味します。

「枕頭・ちんとう」は、「枕頭の書」のように使い「愛読書」を表します。

「枕元」「枕上・まくらがみ」「枕頭・ちんとう」は、類語です。

「夢枕」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「寝ている人の枕のそば」です。

「枕元」は、一般的に使われます。

「枕上・まくらがみ」は、多くの場合「枕上に立つ」のように使います。

「枕頭・ちんとう」は、「枕頭の書」のように使い「愛読書」を表します。

「夢枕」は、夢を見ているときの枕元のことです。

多くの場合、「夢枕に立つ」のように使います。

夢の中で神仏などが枕元に現れ、お告げを知らせることをいいます。

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