「直前」と「寸前」と「目前」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「直前」は、時間的・空間的にすぐ前のことです。

英語では「just before」「immediately before」で表されます。

「時間的に直前」を意味する場合「just before」で表されます。

「結婚式直前に病気になった」は「She became ill just before the wedding.」です。

「空間的に直前」を意味する場合「immediately before」で表されます。

「車の直前直後の横断は危険である」は

「It is dangerous to cross the street immediately in front of or behind a car.」です。

「寸前」は、時間的・空間的にほんの少し前のことです。

英語では以下のように表します。

「飛行機が離陸寸前に爆破した」は「The plane exploded just before takeoff.」です。

「国の財政が破産寸前だ」は、「The nation is on the verge of bankruptcy.」です。

「目前」は、時間的にごく近いことです。

英語では「immediate」「imminent」「impending」で表されます。

「すぐ間近の」という意味の場合「immediate」を使います。

「不幸などが切迫した」は「imminent」「impending」です。

「目前の死に直面する」は「be faced with imminent death」です。

「直前」の意味

「直前」は、以下のような意味です。

①ためらわずに進むことです。

②時間的・空間的にすぐ前のことです。

「目の前」のことです。

反対語は「直後」です。

以下のように使います。

実施の直前になって待ったがかかった 父の死の直前に駆けつけた

受験直前の対策 入試直前に風邪をひく トラックの直前を横断する

完成直前に病に倒れる 発車直前に乗り込む

「寸前」の意味

「寸前」は、時間的・空間的にほんの少し前のことです。

「わずか前」「直前」のことです。

ある事の起こるほんの少し前のことです。

以下のように使います。

爆破寸前に爆弾が見つかった 会社が倒産寸前に追い込まれる

完成寸前に病に倒れる 発車寸前に乗り込む

ゴール寸前で抜かれた

<関連語>

「瀬戸際」は、物事の成功・失敗・安全・危機・生死など、運命の分かれ目のことです。

「運命の瀬戸際に立つ」のように使います。

「目前」の意味

「目前」は、「目の前」「すぐ近く」「眼前」「まのあたり」のことです。

時間的にごく近いことです。

「まぢか」のことです。

以下のように使います。

決戦が目前に迫る 完成目前に病に倒れる

映画公開が目前に迫る 優勝目前 コンクールが目前に迫る

目前の情景

<関連語>

「間近」は、予定していた物事の発生に接近した時間を指します。

「結婚式を間近に控える」「ゴールはもう間近だ」のように使います。

「直前」は 時間的・空間的にすぐ前のこと、「寸前」は 時間的・空間的にほんの少し前のこと、「目前」は、時間的にごく近いことです。

「直前」「寸前」「目前」「間際」は、類語です。

「瀬戸際」「間近」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「ある事態、状況が新たに発生する直前の時間」です。

「寸前」は、多くの場合、「直前」「間際」に比べて今まさに何かをしようとしている、また、何かが起ころうとしている状況を強調しています。

「直前」「目前」「寸前」は、空間的にその対象や目的地のすぐ手前であることを指しています。

「間際」にはそのような意味はありません。

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