「直視」は、目をそらさず、まっすぐに見つめることです。
英語ではで「look a person in the face」表されます。
「現実を直視する」は「look squarely at reality」「look reality in the face」「face up to reality」です。
「後ろめたいことがあって、父の顔を直視できなかった」は
「Since I had a guilty conscience, I could not look my father in the eye.」です。
「正視」は、真正面から見すえることです。
英語では以下のように表されます。
「まっすぐ見る」という意味に場合「look a person in the face」「look straight at a person」です。
「まともに見る」という意味の場合「look at」「face up to」です。
「事態を正視すべきである」は「You have to face( up to) the situation.」です。
「直視」の意味
「直視」は、以下のような意味です。
①目をそらさず、まっすぐに見つめることです。
②また、物事の本当の姿を正しく見つめることです。
事実をありのままに見ることです。
以下のように使います。
前方を直視する 相手の顔を直視する
直視できない惨状 現実を直視する
相手の直視を避ける
【直視検査】
直視鏡で直接患部を見て異常の有無を確かめる検査のことです。
高解像度のビデオ装置や各種のファイバースコープによる胃カメラ検査がこれにあたります。
「正視」の意味
「正視」は、以下のような意味です。
①真正面から見すえることです。
まともに見ることです。
「直視」のことです。
②直視・遠視・老眼などでない正常の視力、またはそれを持つ眼のことです。
以下のように使います。
正視できない惨状 相手の正視を避ける
正視に耐えない 正視するに忍びない
look
「look」の原義は「見る」「目つき」「顔つき」「~に見える」「様子」などです。
他動詞に於いて、「人の~をじっと見つめる」という意味があります。
その場合、「~を直視する(in)」「~を捜す(up)」「~を調べる(over/through)」を表します。
正・視の漢字
「正」
字義は「ただしい」「ただす」「あらかじめする」「まつりごと・政治」「かしら・おさ」「長男・嫡子」「北斗七星の第一星の示す方向」
「同じ官位の上位・主となる方」「まさに」「本すじのもの・主なもの」です。
解字に於いて、篆文では、「一+止」で構成されます。
甲骨文字では「口+止」で構成されます。
「口」の部分は「国や村」の象形です。
「止」の部分は、「足」の象形です。
「他の国へ向かってまっすぐ進撃する」を表します。
「征」の原字です。
転じて、「まっすぐ」「ただしい」を意味します。
「視」
字義は「みる」「のっとる・規範とする」「なぞらえる」「しめす・教える」です。
解字では、「見+示」で構成されます。
「示」の部分は「指さす」を表します。
これにより「一点に視線を集中させて見る」を意味します。
「直視」は 目をそらさずまっすぐに見つめること、「正視」は、 真正面から見すえることです。
「直視」「正視」は、類語です。
共通する意味は「目をそらさずに、まっすぐに対象を見ること」です。
「直視」は、まっすぐに見つめることです。
「現実を直視する」のように、事実や事態の本当の姿をありのままに見つめることです。
「正視」は、真正面から見つめることです。
多くの場合、後に打消しの言葉や否定的な意味を含む言葉が来ます。