「口出し」と「お節介」と「干渉」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「口出し」は、他人の話にわきから口をはさむことです。

英語では「interfere」「meddling」で表されます。

「人のことによけいな口出しをしないでください」は「Don’t meddle in other people ‘s affairs.」

「Don’t interfere in other people ‘s affairs.」「Don’t stick your nose into other people ‘s affairs.」

「お節介」は、余計な世話をやくことです。

英語では「a busybody」「a meddlesome person」で表されます。

「お節介をやくな」は「Mind your own business.」です。

「余計なお節介だ」は「This is none of your business.」です。

「干渉」は、他人の物事にしいて立ち入り、自己の意志に従わせようとすることです。

英語では「interfere」「meddle」で表されます。

「妨害」の意味が含まれる場合「interfere」を使います。

「meddle」は、より口語的です。

「彼に干渉するのはよしなさい」は「Don’t interfere with him.」「Let him alone.」です。

「私は干渉されるのは嫌いだ」は「I hate to have people meddle in my affairs.」です。

「口出し」の意味

「口出し」は、他人の話にわきから口をはさむことです。

他人が話しているときに、そばから割り込んで口をきくことです。

「差し出口」「容喙・ようかい」のことです。

以下のように使います。

よけいな口出しはなしにしてくれ 人事に口出しする

口出し無用

<差し出口>

「差し出口」は、「口出し」に意味がよく似ていますが、類語・関連語ではありません。

意味は、分を越えてよけいな口出しすることです。

また、その言葉です。

「お節介」の意味

「お節介」は、余計な世話をやくことです。

他人ごとに不用意に立ち入ることです。

また、その人です。

以下のように使います。

よけいなお節介はなしにしてくれ

いらぬお節介だ お節介な奴だ

<関連語>

「介入」は、間に入り込み関係を持つことです。

「軍事介入」「政治家の介入を許す」のように使います。

「容喙・ようかい」は、「口出し」の意味の文章語です。

「他人が容喙すべき事柄ではない」のように使います。

「干渉」の意味

「干渉」は、以下のような意味です。

①「後漢書東夷伝」に「他人の物事にしいて立ち入り、自己の意志に従わせようとすること」とあります。

②国際法では、一国が他国の意志に反して、その内政や外交に介入することです。

③物理に於いては、波動の特有な現象を指します。

二つ以上の同一種の波動が同一点に会した時、その点で起こる相互作用をいいます。

波動が同位相では互いに強め合い、反対の位相では互いに弱め合います。

以下のように使います。

何かにつけ親が干渉してくる 子供に干渉しすぎる

内政干渉 私生活に干渉されるのは嫌いだ

「口出し」は 他人の話にわきから口をはさむこと、「お節介」 は余計な世話をやくこと、「干渉」は、 他人の物事にしいて立ち入り、自己の意志に従わせようとすることです。

「口出し」「お節介」「手出し」「ちょっかい」「干渉」は、類語です。

「介入」「容喙・ようかい」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「他人のことに対して、よけいな行動をとること」です。

「口出し」は、他人の話に割り込むことです。

「手出し」は、口ではなく実際の行動をとることです。

「お節介」「ちょっかい」「干渉」は、口も実際の行動もさしはさむことを表します。

「ちょっかい」は、遊び半分の無責任な行動です。

「お節介」「手出し」は、相手のためを思って取られた行動です。

特に、「お節介」は、真心の行為が結果として当事者には余計なことになる場合に用いられます。

「干渉」は、他人を自分の意志に従わせようとする行為です。

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