群集は「大勢の人や動物が群れること、集まること、集まった人々や動物のこと」。
「集合」と言い換えると分かりやすい。
群衆は「集まった人々のこと」。
「大勢」と言い換えると分かりやすい。
群集は人が大勢集まる様子のことや集まった人やなどを言い、動物にも使われる言葉で「群集心理」という言葉にも使われます。
群衆は集まった人々のことを言います。
しかし、「群集」も「群衆」も混同して使うこともしばしばあります。
「群集」は人や動物の塊
「群集」は「集まること・集まった人や動物のこと」を言います。
「集まる」ことに重点を置いた言葉になり、人だけではなくサル・馬・牛・ゾウ・イルカ・魚など集まっている動物にも使われます。
また、集まった人や動物のことを指す場合も多くあります。
「群集心理」と使われますが、群集の中では個の存在が無くなり言動が自由になるという心理のことです。
「群衆」は人の塊
「群衆」は人だけに使います。
動物の集まりには「群集」しか使いません。
野外イベントに参加している人は群衆になりますし、デモの参加者や映画館やコンサート会場など特定の施設に集合している人は「群衆」になります。
意図的に集まることが大事で、偶然性がある場合は「群集」が使われるようですが、必ずしも決まっている訳ではありません。
「群集」も「群衆」も大勢集合していること
「群集」も「群衆」も数が多いことが条件です。
それが人であっても動物であっても同じですが、動物には「群集」「群れ」が使われます。
陸上動物では数百匹~数千匹が限度ですが、鳥や海獣・魚など数万匹~数十万匹と言うこともあります。
人間も大規模野外イベントや大規模集会では数万人規模で集まります。
「衆」は語源が「地域にいる多くの人」の意味ですから人に使います。
「群集」と「群衆」とは
「群集」は「群れ」のことで、偶発的・本能的・たまたまと言うイメージが強い言葉です。
何かの事件や事故に好奇心で集まってくる人や、本能で集団行動をしている動物たちのことを言います。
「群衆」は意図的にある場所に集まる人々のことを言います。
野外イベントや大規模デモ・集会など多くの人が集まっていることを言います。
しかし、「群集」と「群衆」は混同していることも良くあり、間違いとまでは言えません。