「地形」は、地表の形状のことです。
英語では以下のように表します。
「一地域の地形」の場合「topography」「geographical features」で表されます。
「一般的な土地の形状」の場合「land form」で表されます。
「地相」は、土地のあり様のことです。
または、土地の吉凶を占うことです。
英語では「geographical features」で表されます。
「人の運命にかかわる土地の形」は「the effect of the lay of the land on a person ‘s fate」です。
「地勢」は、地表の起伏や深浅などの状態をいいます。
英語では「land form」で表されます。
「地形」の意味
「地形」は、地表の形状のことです。
「ちぎょう」「じぎょう」とも読みます。
地表の高低や傾斜などの形状を指します。
「地形」は、海面上の海上地形と海面下にある海底地形に分けられます。
また、その営みの特徴によって二つに分けられます。
一つは、地殻運動や火山活動などの内作用により生じる構造地形(変動地形)です。
もう一つは、風化や浸食などの外作用によって生じる浸食地形です。
以下のように使います。
地形学 地形形成作用
複雑な地形 カルスト地形
地形図
「地相」の意味
「地相」は、土地のあり様のことです。
「地形」のことです。
または、住宅の土地の形状を観察して吉凶を判断することです。
また、その判断そのものを指します。
以下のように使います。
変化に富む地相
地相を占う
<家相>
家の地勢・方位・間取りなどが吉凶を支配するという考えのことです。
古く中国に起こり、陰陽五行説から割り出されたものです。
一定の法則にのっとって行われ、日本では、奈良時代中期から信じられるようになりました。
平安京も、この法則に従って「四神相応の地」として選ばれました。
「四神相応の地」・・「東に青龍・西に白虎・南に朱雀・北に玄武」に相応する山や川・道路や池があることです。
「地勢」の意味
「地勢」は、地表の起伏や深浅などの状態をいいます。
高低・起伏の状態や、山・川・平野・海の配置などからみた、土地全体のあり様のことです。
以下のように使います。
険しい地勢
山から周辺の地勢を眺める
<地勢図>
縮尺数十万分の一ほどの地図で、地形の他に交通路・都市・集落・植生・土地利用などの概要を表したものです。
日本では、国土地理院の20万分の一図をいいます。
「地形」は地表の形状のこと、「地相」は土地のあり様のこと、「地勢」は、地表の起伏や深浅などの状態をいいます。
「地形」「地相」「地勢」は、類語です。
共通する意味は「土地のあり様」です。
いずれも、高低や起伏、山や川や平野のありかたなど総合的に見た地表の形をいいます。
「地形」が、最も一般的に使われます。
「地相」は、土地の在り様から吉凶を占うことをいう場合があります。
<地形学>
地理学の一部門のことです。
地表の形態およびその成因・変遷を研究する学問のことです。