険悪は「人の心がとげとげしく悪いこと、道などが険しくて悪いこと」。
人の性格などに対して使うことができますけど、それ以外の面でも使用することができる言葉です。
邪悪は「人の心がねじれているほどに悪いこと」。
ねじれているほどという表現を使っているので、相当悪い状況でないと使えない言葉です。
基本的には人に対して使用する傾向があると言えるでしょう。
「険悪」の意味
険悪とは、人の心がとげとげしい状態になっており、悪いと表現できる際に使う言葉です。
雰囲気などに対して使うこともありますが、人に使うこともできますし、道などに使うこともあります。
だから、険悪に関してはなんとなく悪い感覚を覚えた際には、いろいろなシーンで使うことができると言え、そこに特徴がある言葉なのです。
「邪悪」の意味
邪悪とは、人の心がねじれているほどに悪い状況で使う言葉です。
ねじれているというのは、常人と比べてもかなり異なった感覚を持ち合わせているという意味であり、かなり極端な状況でないと使うべきではないと言えます。
したがって、邪悪という言葉はそこそこ耳にする機会はありますけど、本来であれば使えるシーンは限られるはずです。
「険悪」と「邪悪」の用法や用例
「最近あの人って当たりが強くないかと思うんだよね。
とげとげしい部分を感じるし。
なんとなく険悪な性格になってきてしまったのではないかと思えるよ。」
「世の中には邪悪な人たちが一部存在する。
心がねじれてしまっているような、常人とは明らかに違う感覚を持っているような、そういう人がいるんだ。
実際、邪悪な人と遭遇するとかなり怖いなと思うよ。」
険悪と邪悪は程度の違い
険悪と邪悪は、どちらも悪い状況に対して使います。
どちらかと言えば、険悪の方が使えるシーンは多いです。
そして、険悪と邪悪の違いで特に大きいのは悪い程度です。
どっちも悪い状況を表していますけど、険悪よりも邪悪の方が悪いと言えるはずで、そういう部分は理解しておかないといけません。
実際、邪悪という言葉を使える機会はかなり少ないはずなので。