「協会」は、ある目的のために会員が協力して設立し、維持する会のことです。
「日本文芸協会」「音楽家協会」「動物愛護協会」「協会を結成する」のように使います。
「連盟」は、共同の目的のために、同一に行動することを盟(ちか)うことをいいます。
また、その団体を指します。
「国際連盟」「野球連盟」「連盟に加入する」のように使います。
「協会」の意味
「協会」とは、特定の目的のために組織された団体のことです。
ある目的のために会員が設立し、協力して組織を運営する会を指します。
「日本文芸協会」「音楽家協会」「動物愛護協会」「協会を結成する」「相撲協会」「体育協会」のように使います。
英訳する場合、「A society/ an association 」で訳されます。
「連盟」の意味
「連盟」は、「合同」「合併」「合体」「連合」の「関連語」です。
「合同」「合併」「合体」「連合」の共通する意味は、「二つ以上の独立したものが一つに合わさること」です。
一方「連盟」は、団体や国家などが共同の目的のために協力し、行動を共にすることを誓うことをいいます。
また、その組織体です。
「国際連盟」「野球連盟」のように使います。
英訳する場合、「A league」と訳されます。
「協力」の類語、「連盟」の歴史
「協会」の類語には、「組合」「法人」があります。
共通する意味は、「特定の目的のために組織された団体」です。
「協会」は、ある目的のために単一体として存在と機能を持つ団体です。
会員が、協力して組織し維持されます。
「組合」は、特別法によって、特定の共同目的の遂行のために一定の資格のある人々が組織することを認められている団体のことです。
「労働組合」「共済組合」のように使われます
「法人」は、個人ではなく、会社や団体などで、権利や義務などの主体となる資格を持っているものを指します。
法律的人格を認められた組織体のことです。
「財団法人」「学校法人」「社団法人」のように使われます。
「連盟」は、13世紀ヨーロッパで発生しました。
初期に於いて、連盟は特定の目的達成のため組織され、目的が達成されると解散しました。
14世紀には、騎士の連盟が登場しました。
16世紀には、国王派の連盟や反国王派の連盟が出現しました。
1920年、世界平和の確保と国際協力の推進を目的として、国際連盟が設立されました。
「協会」は目的達成のため会員が設立し運営する団体。
「連盟」は目的のため行動を共にすることを誓った団体
「協会」は、ある目的のために単一体として存在し、目的達成のための機能を持つ団体です。
会員が設立し、協力して組織し維持されます。
「協会」は、会員が設立や運営に携わるので、「会員」が重視された団体と言えるでしょう。
一方、「連盟」は、団体や国家などが共同の目的のために協力し行動を共にする組織ですが、初期に於いて、その目的のために行う「誓い・盟・ちかい」に重きを置いた団体であったと考えられます。
中世には騎士道に基づいた騎士の連盟が設立されました。
それは、やはり、「同一に行動することを盟(ちか)うこと」が重視されたためでしょう。