負けるは「相手と戦い力及ばずに敗れること」。
「敗北」と言い換えると分かりやすい。
負うは「責任や余分なこと、賠償、負債などを背負い込むこと」。
「負担」と言い換えると分かりやすい。
「負ける」と「負う」は「負」の訓読みです呉音読みは「ブ」、漢音読みは「フウ」、慣用音が「フ」となります。
どちらの訓も似ているマイナスのイメージがある言葉です。
「負ける」は敗れること
「負ける」は相手と対戦して力及ばずに敗退することです。
「勝負」と言う言葉があります。
「勝つことと負けることでどちらかの決着をつけること」を言います。
「勝負に負ける」と使いますが、「負ける」ことは「敗ける」と言う言葉をよく使います。
「勝敗、敗北、敗退、敗戦」などと使い「負」よりマイナスの度合を強く感じます。
「負う」は語源の第一義
「負」と言う漢字の語源の第一義は「おう、たのみとする」ですから、「負う」と言う訓は語源に近いものです。
「心臓に負荷をかける試験、名誉の負傷をする、負担が大きい、負債が残る」と使います。
また、「おう、たのみとする」と言う意味では「自負心が旺盛、国民の負託に応えるべき国会議員、新人が抱負を語る」などがあります。
「負」について
「負」に関連した言葉には「負の連鎖」「負のスパイラル」などの言葉があります。
「嫌なことが続いている状況」と言うことです。
「負うた子に教えられ、浅瀬を渡る」と言うことわざもあります。
「子供にも教えられることがあるものだ」と言うことを言います。
また、「負けるが勝ち」と言うことわざは「一部では負けても、全体を見れば勝っている」と言うことです。
「負ける」と「負う」とは
「負ける」は「相手に力や力量、地位などで敗けること」です。
「負ける」より「敗れる」の方が、熟語が多く有ります。
「敗北、惜敗、大敗、敗退、敗戦」などの言葉があります。
「負う」は「負債や賠償、責任などを背負うこと」です。
「負荷、負託、自負、抱負、負債」などの言葉があります。
また、「負の連鎖、負けるが勝ち」などもあります。