「仲人」は、中に立って橋渡しをする人です。
英語では「a go-between」「a matchmaker」で表されます。
「仲人をする」は「act as go-between」「arrange a marriage between A and B」です。
「あの子をあんなにほめているが、あれは仲人口だ」は「He is saying all those nice things about her, as matchmakers will. 」です。
「媒酌」は、結婚の仲立ちをすることです。
英語では「a go-between」「a matchmaker」で表されます。
「わたしたちは田中夫妻の媒酌で結婚した」は「We married through the good offices of Rr. And Mrs. Tanaka. 」です。
「仲人」の意味
「仲人」は、中に立って橋渡しをする人です。
主として、結婚の媒介をすることです。
「媒酌人」と同じ意味です。
落窪物語(2)に「誰が仲人してしはじめしぞ」とあります。
以下のように使います。
後輩の仲人を引き受ける 仲人を頼む 仲人口 仲人は宵の口
☆仲人は宵の口
「結婚の仲人仕事は、結婚式の夜の宵に終わるもの」という意味です。
「新郎新婦以外は、早く引き上げた方がよい」ということを表したものです。
「媒酌」の意味
「媒酌」は、結婚の仲立ちをすることです。
またその人です。
「なかだち」「仲人」と同じ意味です。
以下のように使います。
媒酌の労をとる ご媒酌人
☆the good offices
「office」の原義は「仕事をすること」→「義務・奉仕」に変化しました。
名詞の意味は「事務所・職場」「会社の人たち・全職員」「地位・公職・政権」「役目・任務」「役所・部局・省庁」「尽力・親切・媒酌・仲人」です。
「友人の好意でその情報を得る」は「get the information through the good offices of a friend」です。
仲・媒の漢字
「仲」
字義は「まんなか」「二番目の兄・次兄」です。
解字では、「人+中」で構成されます。
「中」の部分は「まんなか」を意味します。
これらから「長子と末子の間の人」を意味します。
「媒」
字義は「なかだち・はしわたし・とりもち」「おとり」です。
解字では、「女+某」で構成されます。
「某」の部分は「神木に祈る・はかる」を表します。
これらにより「男女の結婚をはかる」を意味します。
「仲人」は 中に立って橋渡しをする人、「媒酌」は 結婚の仲立ちをすることです。
「仲人」「媒酌」は、類語です。
共通する意味は「結婚の仲立ちをすること」です。
「仲人」と「媒酌」は、結婚の仲立ちをすることです。
また、その人です。
「媒酌」は、文章語です。
少し改まった言い方です。
また、「仲人」には「両者の橋渡しをする人」という意味もあります。
※「酌」は「妁」のかり字です。
☆「妁」
字義は「なこうど」「媒酌人」です。
解字では、「女+勺」で構成されます。
「勺」の部分は「ひしゃく」を表します。
これらにより「両姓をくみとる」を表し「結婚の仲立ちをする」を意味します。