後・コウは「後の漢音のこと」。

「後部」と言い換えると分かりやすい。

後・ゴは「後の唐音のこと」。

「前後」と言い換えると分かりやすい。

「後」の呉音は「グ」であり、日本語の熟語では見かけないものです。

よく使われている音は「漢音と唐音」なのです。

唐音の「後・ゴ」は「午後、後日、後手、今後、最後、背後」などと使い時間や位置関係に良く使われています。

「後・コウ」は漢音のこと

「後・コウ」は漢音です。

「後ろ」の意味で「後方支援、前者後者、後見役、後顧の憂い、後継機種、後世畏るべし、後続列車、後退気味、後悔先に立たず、先輩後輩、後門の狼、後車の戒め、後塵を拝す、先天性後天性、後難を恐れる、後任人事、後学の為、後遺症、後援会、後楽園」などの言葉があります。

「後」の語源は「足とつなぐ=遅れる=後ろ」となったものです。

「後・ゴ」は唐音のこと

「後・ゴ」は唐音ですが、良く使われます。

「午前午後、後日相談、後手に回る、今後のこと、最後のチャンス、背後に回る、以後注意する、雨後の竹の子、産後の肥立ち、死後数日、生後間もなく、空前絶後、老後の心配、地震直後、没後百年、若後家、後妻に入る、後生大事」などの使い方があります。

唐音としては使われている方になります。

「後」の訓読み

「後」の訓読みは「うしろ、のち、あと、おくれる、しり」などです。

「後込み・しりごみ」「後添い・のちぞい」「後ろ足・うしろあし」「後ろ向きうしろむき」「後追い・あとおい」「後腐れ・あとくされ」「後戻り・あともどり」「後ろ盾・うしろだて、後れ毛・おくれげ、後始末・あとしまつ、後厄・あとやく、後退り・あとずさり」などの使い方があります。

「後・コウ」と「後・ゴ」

「後・コウ」は漢音読みのことで、「後方、後者、後役、後顧の憂い、後継、後世畏るべし、後続、後退、後悔先に立たず、後輩、後門の狼、後車の戒め、後塵を拝す、先天性後天性、後任人事、後遺症、後援会、後楽園」などの言葉があります。

「後・コウ」は唐音読みのことで、「午後、後日、後手、今後、最後、背後」などと使います。

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