しあさっては「明後日の翌日のこと」。
「三日後」と言い換えると分かりやすい。
やのあさっても「三日後のこと」。
「しあさって」と言い換えると分かりやすい。
「しあさって」と「やのあさって」は今日から三日後のことを言いますが、どちらも同じなのに使い方が地域により異なるようです。
このため、混同が起きて「やのあさって」は「しあさって」の次の日と思っている人もいます。
「しあさって」は「明明後日」のこと
「しあさって」は「明明後日」のことです。
「今日、明日、明後日、明明後日」という訳ですから、今日を起点に三日後のことを言います。
「し」は「四」のことで「今日を一日目とした場合、四日後に相当するため」と言われています。
また、「し」は「再」の意味と言う説もあります。
「さいあさって」が訛り「しあさって」となったという説です。
「やのあさって」も「明明後日」のこと
「やのあさって」は「弥の明後日」と書きます。
「弥」は「もっと」と言う意味が有りますが、都心では「しあさって」の翌日のことを言います。
しかし、都心以外の地域では「しあさって」のことを言うのですから、混乱が生じてしまいます。
「やのあさって」は今ではあまり使われなくなった言葉になりますから、支障はありません。
「やのあさって」は「しあさって」に押しやられた言葉
江戸時代に関西の「しあさって・明明後日」と言う言葉が江戸にも伝わり、江戸では「やのあさって」を「明明後日」としていたのに「しあさって」が「明明後日」にとって代られたと言われています。
そのため、江戸の名残が残る都心では「やのあさって」は「しあさって」の翌日を言うようになったということです。
「やのあさって」は地域性の強い言葉であったわけです。
「しあさって」と「やのあさって」とは
「しあさって」は「明明後日」のことで、「やのあさって」も「明明後日」のことですが、江戸の名残を残す都心地域では「やのあさって」のことは「明明明後日」のことを言います。
江戸ではもともと「明明後日」を「やのあさって」と言っていたのですが、関西から伝わった「しあさって」に押されて、「やのあさって」を「明明明後日」としたと言われています。