ずる賢いは「悪知恵が働く状態のこと」。
賢いと一定の評価は与えているが、でもずるいと感じるケースに使う言葉なのです。
狡猾は「強かである、立ち回りが上手い状態のこと」。
狡猾という言葉もずるいという意味合いを含んでいるということが言えても、悪いという意味合いよりは巧いという意味合いの方が多く含まれているのが特徴です。
「ずる賢い」の意味
ずる賢いというのは、悪知恵が働いている状態こと、またはそういう人を指しています。
したがって、イメージとしては悪い意味を含んでいる概念と言え、賢いとは言っているものの、悪い意味で賢いという評価になるのでしょう。
したがって、ずる賢いという言葉には、ポジティブなイメージはあまりないということも言えるのです。
「狡猾」の意味
狡猾というのは、強かである、立ち回りが上手い状態、またはそういう人という意味があるので、ずる賢いと似ていますが、狡猾は一定の評価を与えているような言葉になります。
生き方などに関して巧いという部分を感じさせる言葉になるので、一定のポジティブな面を含んでいる言葉と言えるところが、狡猾の特徴になると言えるのでしょう。
「ずる賢い」と「狡猾」の用法や用例
「あいつ今日の学校、ずる休みしたみたいだぜ。
先生にはバレない方法を使ったみたいだから、本当にずる賢い奴だなと思うよ。」
「あいつは上司のごますりが本当に上手い。
それで出世していってるんだから狡猾だとは思うけど、あいつの真似をしてみろと言われても、俺にはできないな。
だから、これもあいつの能力なんだろうなと思う。」
ずる賢いも狡猾も普通の人がやらないときに使われやすい
ずる賢いと狡猾という言葉は、どちらも普通の人がやらないような方法をとったときなどに使われやすいです。
したがって、多くの人からすれば驚きの面もあることでしょう。
ただ、ずる賢いはマイナスのイメージがやや含まれていますが、狡猾はプラスのイメージが含まれた言葉と言え、受け取り方に差があるときにずる賢いと狡猾を使い分けることになるのでしょう。