曖昧は「意図的に意味や態度をぼかすこと、または単に意味が不確かなこと」。
「不確かさ」と言い換えると分かりやすい。
あやふやは「単に意味が不確かなこと、態度が定まらないこと」。
「頼りなさ」と言い換えると分かりやすい。
うやむやは「意図的に意味や結論をぼかすことと」。
「故意の隠滅」と言い換えると分かりやすい。
皆対象となる物事や事情、態度などが結果的にはっきりとしないことです。
「曖昧」はわざとする場合と本当に意味がはっきりしない場合があります。
「曖昧」は語源的には「曖」は「暗い」、昧」も「夜明け前の暗さ」という意味で物事がはっきりとしないこと、疑わしいことの意味になります。
例えば「都合の悪いことはわざと曖昧にして追求を交わした」「今回のことは曖昧のままにはしたくありません」「言葉の意味を曖昧にしたまま使いたくない」「曖昧な態度をとる」などと使います。
「あやふや」は意味や態度が定まらないことです。
「あやふや」は考えや態度がいい加減で信頼感がないこと、故意ではなく自分でもどうしてよいのか迷っている状態のことをいいます。
他人からもだめ押しを入れられることがありまかす。
例えば「あやふやな態度をとるな」「あやふやなことをしていれば、愛想をつかされる」「考えがあやふやなのではっきりと方針を決めることが出来ない」などと使います。
「うやむや」は故意に物事をぼかして真実を隠蔽することです。
「うやむや」はわざと物事や事情をはっきりと言わないことで、本当のことを意図的にぼかして隠すことです。
例えば「この件をうやむやにされと困ります」「なぜ、うやむやな説明をするのか意図が分からない」「うやむやな説明はもういいですから本当のことを話してください」「わざとうやむやな態度をしているように感じます」と使います。
「曖昧」「うやむや」は故意の場合があり、「あやふや」はありません。
「曖昧」「うやむや」「あやふや」とも物事の真相がはっきりとしないこと、隠されていることです。
わざと意図的にぼかすことが有り、都合の悪いことがばれないようにすることです。
言葉だけではなく、態度にも表れることがあります。
言葉としましては同義に使われることも多く、「曖昧にする」「曖昧になる」「うやむやにする」「うやむやになる」はシックリ聞こえますが、「あやふやにする」は違和感があり「あやふやになる」がシックリします。