代案は「代わりとなる案のこと」。
「代替案」と言い換えると分かりやすい。
対案は「対抗となる案のこと」。
「対抗案」と言い換えると分かりやすい。
検討されている案は評価を受けず没となったために、代わりの案として出されたものを「代案」と言います。
「対案」は見当するのにもう一つの案が欲しい時に出される案を「対案」と言います。
「代案」は現行案に代わるもの
「代案」は現行の案が評価を受けずに没となったことから、急遽、考え出された代わりの案のことです。
「代案」が現行案より優れているどうかは別として、とにかく代わりのものと言うことです。
現行案は最適として出されたものですから、「代案」がそれを上回る保証は全くありません。
しかし、現行案が否定されたなら、別の角度からの「代案」は必要になります。
「対案」は対抗案のこと
「対案」は現行案と比較するために出されるものです。
現行案のみでは判断が付きかねる時に「対案」は必要になります。
ですから「対案」は一つとは限らず複数の案が出されることがあります。
また、現行案もなく、最初から複数の「対案」同士の比較検討もなされることがあります。
例えば、コンクールなどの出品物はすべて「対案」同士と言えます。
「代案」は急ぐもの、「対案」は急がないもの
「代案」は現行案の代わりになる案ですから、急いで考えなければなりません。
「こんな案ではだめだ。
代案を至急用意しろ」となることが多く、限られた時間で考えなければなりません。
現行案が没になる原因は評価が低い場合、何か阻害要因が生じた場合などになります。
「代案」はそれらを補填するものでなければならないのです。
「対案」は期日に間に合えば良いものです。
「代案」と「対案」とは
「代案」は現行案に代わるもので、現行案の欠点を保管するものでなければなりません。
また、限られた時間で作成する必要もあります。
「対案」は複数の案の可能性があります。
現行案の代替案としての場合と、コンクールや品評会など「対案」同士の比較検討の場合とがあります。
指定された期限に間に合えば良いということです。